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2010/05/11

聴き比べ~Mendelssohn Scherzo in E Minor

昨日話題にしました「Mendelssohn Scherzo in E Minor」。この小品がなんだか気になって、いろいろな人の演奏を聴いてみました。この曲の速さの指定は「Presto」かなり速いです。ここで、速度表記についてざっくりと書いてみます。

遅い→→→→速い、の順です。
Largo→Adagio→Andante→Moderato→Allegretto→Allegro→Vivace→Presto

こんな感じで「Presto」はかな~り速いことは確かです。では私ごときが偉そうにコメントしていきながら聴き比べてみましょう。


1)うまいな!時々楽譜無視して作曲してるけど。癖があるから好き嫌いあるかもね。テンポはかなり速いです。プロなのかなぁ?動画→youtube

2)好きだな!丁寧な音楽的な演奏。もっと音が響く場所での録音で聴いてみたい。音声のみ。映像は曲の解説があります。どこまでも親切な動画ですね。動画→youtube

2)の方上手いのに、なぜか途中、一部、堂々とコードの間違いあり。1:35の辺り「Am」が「A」になっている!?もったいないぜ。でも、演奏自体は、これくらい落ち着いて音楽的に弾くことを決して忘れないのが良いものですね。落ち着いた大人の演奏ですね。

次は「難あり」の演奏特集。全体の印象は「落ち着け~!だが気持ちは分かる!」

3)今時の帽子イケメン君があっけらか~んと弾いているのは好印象。繊細さは欠けるが大胆さは見習うべき。彼はこの後友達とバスケかサッカーするんですよ、きっと。動画→youtube

4)テンポはこの位でいいと思うんだよね。ファンファーレ部分を両手で弾いているのが良いね。もうちょっと体と指に筋肉がつくと良くなるかもね。しかしチラッと見える譜面台といい、ゴージャスなグランドピアノだなぁ。彫刻みたいなのが施されてるし。椅子も高級品だよ!きっとすごく高価ですよ!このピアノ!動画→youtube

5)女子はみんな、ファンファーレを両手で弾くんだね。マイブームですって感じが伝わってきました。10年後の演奏聴かせてね。動画→youtube

6)破壊力抜群。楽譜無視。めちゃくちゃ。勝手に作曲。こんな風に弾き切る日本人は絶対いませんよ。欧米人ならではの演奏と言えます。ミスだらけでも、平然とじっと横に構えている先生らしき人の方が謎。最後に拍手している人たちは何者だ?肝っ玉の強さに関しては本当にすごいですよ。動じない心臓。今何してるのか知りたいぜ!Hey,Peter!what's up?なんて・・・指が長くてうらやましい。私、指短いんだもんっ(泣)動画→youtube

7)音と絵が合っていない不思議映像。反転!?鏡の国のスケルツォ。右手が左手、左手が右手になっている。デジpですね。この曲は跳ねて弾くスタッカートと連打が多いから、デジpだと弾きにくくて難易度上がります。プロジェクターが飾ってあるね。デジタル環境抜群です。動画→youtube

いかがでしたでしょうか?聴き比べ。2)の方以外は全員外国人でしたね。マイナーなのは日本だけなのかな?

しかし、この曲、聴き比べるのがこんなに面白い曲だとは・・・。

そういえばコンクールの審査委員って大変なんだなって思いました。同じ曲をこうやって聴き比べると、いろいろなものが見えてきて勉強になります。

見れば見るほど、この曲は基本的なピアノの技術の課題がてんこ盛りだって分かります。大変ですよこの曲。完成度高く仕上げるのは。

そしてやっぱりネックは、連打ですよ、連打!速度Prestoでの同音連打は大変です。両手を上手く使って弾きたくなるのも分かります。

「偉そうなことばっかり言っていないで、あなたもYouTubeにUPしなさい!」という声がそろそろ聞こえてきそうです。(^。^;ハイ。ムービーカム持ってないけど、音声のみならボイスレコーダーで出来そうだから、練習したらYouTubeに上げてみようかなと思います。

私にとっての理想の演奏は、最初に挙げた、1)と2)を足して2で割った演奏です。

速すぎず、遅すぎず、ミス少なく、だけど丁寧過ぎず、音楽的でかつ大胆さを併せ持った感じが良さそう。・・・では、最後に。YAMAHAのページを調べてみました。

スケルツォ ホ長調 Op.16 No.2(Scherzo in E Major, Op.16 No.2)

ココを見たら「レベル 上級1」となっていたのですが・・・マジ?上級曲なの?コレ?(^。^;しかし、『3つの幻想曲、またはカプリス』 全3曲で1つの作品とのこと。他の2曲も弾いてみようかなと思いました。

楽譜紹介:メンデルスゾーン : ピアノ作品集第2巻/ロンド・カプリチオーソ他 
(ここでは「グレード中級」となっております)

さぁ、あなたも、日本人が弾いている動画が少ないマイナーなこの良曲をこっそりレパートリーにしてみましょう!

2010/05/10

やることいっぱいの良曲

ピアノ小話。今回は超マイナーなピアノ曲の話です。

小学生の頃にピアノの先生から与えられた曲ですが、独学でピアノを弾いている人、または大人になってから始めて、有名どころの曲にしか手を出せていない人には、まず一生お目にかかることはないだろうな、といった曲です。

メンデルスゾーン作曲「スケルツォ」。作品16-2。E-Minor(ホ短調)。

これが当時使用していたそのまんまの楽譜の表紙。ちょっとヨレヨレ。



さすがにマイナーなのか、輸入版のピース版(1曲のみ個別に発行されている楽譜)でございます。

最近、物を捨てたり整理整頓していたのですが、楽譜も、もう弾かないだろうなと思われるものは処分しております。メンデルスゾーンさんの楽譜も、複数曲おさめられている楽譜があり

(これがその楽譜です)


10歳くらいの頃、メンデルスゾーンをよく与えられていた時期があったんだなぁ、と思い出しながら、この楽譜を捨てようか否か迷っていたのです。

当時はピアノ的にダメダメだった私ですので、先生がそんな私への処方箋として与えてくれたのかなぁ?と思ってしまいました。

今回取り上げた、輸入版のピース版の「スケルツォ」の楽譜は、この普通の楽譜の曲集の中に挟まって保存されておりました。小学生の時以来の開封です!

メンデルスゾーンといえば「真夏の夜の夢」でおなじみ、結婚式でよく取り上げられる「ジャジャジャジャーン」で始まる曲が有名ですが、ピアノ曲も良い曲がいろいろありますね。

しかし今回の「スケルツォ」は、もう気分的には50年ぶりくらいに再会したかのような、懐かしくもとっても新鮮な気持ちで、ほとんど「初見(しょけん:初めて見る楽譜を見て練習なしでいきなり通して弾くこと)」の感覚で弾いてみました。

やることいっぱいだぁ・・・

これが正直な感想です。普通の庶民の、アニメや歌謡曲の歌の方が好きで、クラシックが苦手という呑気な10歳の子供だった私としては、これはさぞかし大変だったろうな、と、自分のことながら改めて実感しました。

けれど、大人になってから始めた中級レベルの方にも、一度さらってみることをお勧めいたします。

YouTubeでも検索していろいろな演奏を見てみましたが、すんごいスピードでガンガン弾いており、正直びっくり致しました。

ミスタッチだらけでも、ハイパースピードで演奏し、それをUPしてしまう外国人たちのあっけらかんとした演奏が多かったですが、私としては、難易度低く目の曲は、ミスタッチをなるべくなくして完成度を高く持っていったほうが良いように思っておりましたが・・・実際どうなんだろう?

プロの指定速度での演奏が聴いてみたい曲です。

メンデルスゾーンに関しては素人で、「あの結婚式のジャジャジャジャーンの人だよね」くらいの知識しかないので偉そうなことはなにも言えませんが、曲の感じは、如何にもピアノらしい、ピアニスティックな動きだけではなく、オーケストラの音が聞こえてくるような雰囲気も持っていて、マルチ系音楽家のような様相を呈しております。

最初はいかにもトランペットのファンファーレのようなオープニング。


(当時のレッスンで先生の書いたメモ付きで失礼します)

スピード速めで弾く曲の中でのこのファンファーレは、譜面上は簡単そうに見えても、意外にグランドピアノでないと難易度がUPします。電子ピアノではいちいち上から鍵盤を叩かないと弾けませんが、グランドピアノは、鍵盤が上げ切らなくても半分タッチで音が連打できるので、できればグランドpで弾いていきたいところ。

スタッカートで弾くところが多く、(ケータイのいい加減な画像でスイマセン)


3度などの重音・和音の連打やメロディが多く、その上、左手でも3度の重音メロディが出現し、(こういうのは慣れてないと難しいんですよね~!)


初級~中級レベルにしては、音域の幅が広く、(写り悪くスイマセン)


手を思い切り広げて、同時連打の両手ユニゾンオクターブで弾くところもあり、


洪水のごとく分散和音(アルペジオ)が続く、いわゆる難所的なところもあり、


曲はオーケストラのような構成を感じるような雰囲気があるため、ピアノ的には弾きにくいと感じるところもありつつ、曲そのものの全体の構成を分かった上で、場面場面で気分の切り替えが必要であります。(たぶん、きっと。)

ある程度、オーケストラで使われている楽器を演奏しているような想像力も必要、強弱に気を付け、メリハリをつけて弾かなければならない、表現力も試される、といった感じでしょうか?(たぶん、きっと、そうだよね?先生?)

兎に角、やることいっぱい。

たった4ページの小品ですが、技術的ないろいろなものが詰め込まれております。

初級者にとっては特に、きっと課題も山積みで、部分練習は避けられないし、小学生でも弾けるレベルのこんな良曲、めったにないのでは?

つまらない練習曲をやるくらいなら、コレに一生懸命取り組んだ方が、表現力とともにピアノレベルUPするような気がします。

ということで、私も、今後、この曲を「完成度高く」「音楽的に感動的に仕上げて」「暗譜・ノーミスで弾く」「指定速度Prestoで弾く」課題の18番にしていこうと思います。

楽譜捨ててなくて良かった!と思えた曲でした。

あまりに難しい曲ばかりやっていてもピアノレベルはUPするかといえば、そうではないのです。いろいろなレベルの曲を満遍なくさらうといいですね。新鮮な気分になります。

っということで、メンデルスゾーン作曲「スケルツォ Scherzo E-Minor(ホ短調)作品16-2」おすすめです。

最後に。このメンデルスゾーンの輸入版でピース版の楽譜と同じ出版社のピース版楽譜で、買っておきながら弾いていなかった楽譜を自分の部屋から発掘してしまいました。

リスト作曲「メフィスト・ワルツ」!


難易度がいきなりハイパーUPしてしまいました。これは捨てるのはちょっともったいない楽譜です。1曲で800円位しました。

しかし、リストの曲って、呑気なアマチュアピアニストにとっては手も足も出ない感じがあって、全然弾いたことないので不安です(^。^;

難所だらけで心が折れそう。山で言うところの「ジャンダルム」って感じ。

注:北アルプスの岩山。初心者は絶対登ってはいけない険しい山です。