2009/12/27

旅先で弾いたお気に入りピアノ~Boston piano~

一時期、札幌を中心に、北海道ばかりに旅行にいっていました。

出先でアコースティックピアノを弾くのが好きな私は、当然のごとく、旅先で時間が取れそうな時は、どこかでピアノの練習室を安く借りれないか、NETでいろいろ調べたのです。

「ライズミュージックスクール」です。
http://rise5.com/

中でも、札幌を拠点とした旅の途中でも通いやすい「東急ストアー円山教室」http://rise5.com/maruyama_rentaru.html

こちらでは30分500円からグランドピアノを弾くことができます。


音楽院の生徒でもなく、飛び入りで利用できる場合、関東圏の相場からすると、かなりお得な料金です。ここへは2~3回弾きに行きました。

本当は、市民センターや区民センターなどで借りれるピアノのある会議室のほうが、大体3時間1枠で1000円前後なので、一番安くてお得ですが、営利企業の民間施設ではピアノの質もメンテナンスも上がるため、1時間1000円なら是非借りるべしです。

というわけで、通常家では電子ピアノを弾いており、グランドピアノの鍵盤のタッチが時折恋しくなるため、最低でも月に2回はグランドピアノを弾いているわけです。

日本ではヤマハが有名です。ヤマハのあらゆるグレードのピアノを弾いてきました。最高級のコンサートグランドピアノから、普通の家庭にもありがちなアップライトピアノ、今私が使っているのも、ヤマハの電子ピアノ、クラビノーバです。

貫禄のあるスタンダードの魅力があり、壊れることも飽きることも少ない日本の車のような安心感があります。(あくまで個人的な意見です)

けれど札幌に行って、旅のついでとはいえわざわざ2~3回くらい弾きに行ってたピアノは、ボストンピアノといって、日本人が設計したピアノではありませんでした。

ホストンピアノのページ
http://www.steinway.co.jp/piano/boston/index.html

私のピアノの先生曰く、調律師さん泣かせなので、あまりおすすめできないとの話を聞きました。会社はアメリカで、日本のメーカーのカワイが製造しており、純然たる国産ピアノでありながら、設計は老舗メーカーのスタインウェイとか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ボストンピアノ

他にも、とあるピアノ屋さんで、プロの調律師さんとお話しても、日本で使用するなら、日本と同じく高温多湿の国で作った東洋産のピアノか、ヤマハやカワイを勧められます。

ただ、個人的な趣味は、ヤマハの音色とはちょっと違ったもののようで、多々出会ってきたピアノの中でもボストンピアノが一番自分の好みに合っていたので、仕方ありません。たぶん一生買うことはないでしょうが、どこが好きか、自分なりにまとめてみました。

・グランドの全グレードに黒い色だけどテカリのない「半艶」タイプがある
・クリア過ぎない、だけどシャープな感じもあり。
・弾いているうちに、とてつもない迫力が(響き易いのか?)
・貫禄あるけどどっしりし過ぎない軽やかさあり(近現代曲に合っている?)
・あまり日本では見かけない物珍しさ(外では滅多に弾けない)
・メイドインジャパンである(どこか安心感)
・少量生産である(量産型ピアノとはいえ限定版の魅力に通ずるものがある)
・No1よりNo2!(いわゆる第2ブランドの魅力?)
・天下のトヨタよりスバルやマツダが好き、みたいな(単なる趣味)
・またはクラウン買う位なら、カスタマイズしたプジョーが欲しい、みたいな(本当に単なる趣味)
・値段はそれなりに高いが、高すぎるということもない(良心的価格)

などなど。メンテナンスと調律が大変そうではあるものの、よく昔、家族が話して盛り上がっていた「もし宝くじがあたったら」で現実的な夢をとりあえずひとつかなえるとすれば、部屋を空調・エアコン完備の防音室にリフォームし、ボストンのグランドピアノをババーンと部屋に置きたいくらい、気にいっているのです。(でも近場にはなかなか気軽に弾けるところがない・・・)

グランドピアノで弾く、ということは、常に耳を研ぎ澄まし音を作らなければならない、ということでもあります。日々、季節ごと、音色が変わっていく楽器なのです。またそれだけ細やかな音色を出すことができるのが最大の特徴でしょうか。

ちょっと癖がある、調律が乱れやすい(?)、などなど、お構いなし。もともと、調律が多少狂ってきているピアノの音色も実は大好きだったりします。

電子ピアノで弾いたときに出てくる音は、サンプリングされた音であり、常に同じ音しか出てきません。自分で作った音ではありません。アップライトのピアノには、グレードにもよりますが、あっけらかんとしていてグランドピアノ程の深さが出しにくいです。家で練習するには良いのですが、舞台で弾くには物足りないですね。

やっぱりいきつくところは、ピアノの場合は、グランドピアノが一番だなぁと思います。いつでも変化している音色と付き合っていくのも楽しいものです。

「あれ?久し振りに来たら、今日のこのピアノ、ずんぐりもっくりしてるなぁ」「をを!なんだか調律したばっかりで生き生きしてるなぁ」と感じるのも、常に一定ではないピアノの生っぽさを感じるので、そういうところを含めて好きなのです。

もちろん最高級グレードのヤマハのアップライトピアノを試弾しに行って感動したこともありますが・・・アップライトに200万払うなら、その分ボストンのグランドに払いたいな~と思ってしまいます。

(とはいえヤマハの200万アップライトは素晴らしかったです。お金持ちならグランドピアノと一緒に買いたいくらいでした)

上を見るときりがないですが、値段より、自分の好みに忠実に、自分に合ったピアノを見つけに行くのも楽しいものです。

2 件のコメント:

  1. そうですか、ボストンがお好みなのですね。今日ボストンのGP178を見たのですが、ものすごくいいコンディションで良かったです!ボストンは値段の割にはいいですね。(だいぶ高くなりましたけど)でも、スタインウェイのとなりにあるとものすご〜〜く安いと思ってしまいます、、、(笑)

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  2. あおみどり12/28/2009

    ピアノトオトさんのブログにコメントして「あ、そうだ!」とボストンピアノのこと思い出しました。そしたらまたタイミングよく、ブログにボストンピアノの調律のこと書かれていてびっくりしました!

    確かに、スタインウェイの比べるとボストンは安っぽいと思います(^。^;でもボストンのその下の、家具みたいなデザインのエセックスピアノにも興味があり、もしかすると私自身、無意識にスタインウェイファンなのかもしれないですね・・・スタインウェイ苦手っていう日本人の人、私の周りにはけっこう多いのですが。。。

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