2009/12/26

連続ドラマの最終回

数あるドラマの中でも「これは凄い!」と思う最終回には滅多にお目にかかれません。

特に海外ドラマには、推理小説でいうところの「犯人は誰だ!?」的な期待を絶対に持ってはいけないということを、多くのドラマから学んできました。

こういう面だけは、日本のドラマのほうがよくまとめてるな、と思うほど。日本人の場合は途中はどうあれ、”有終の美”を大切にする傾向があるように思う。さすがは、旅館での過剰サービス、商品を過剰包装するお国柄。

アメリカ人は経過を楽しむ傾向が強すぎる。そして最後で裏切られる。さすがはコスコみたいな倉庫型スーパーマーケット発祥の地だ。商品入庫そのまま山高く積み上げます!袋なし、過剰サービスなし、そのまんま持ってけ~ぃってなもんです。

あなたは日本旅館型?日本型百貨店型?それとも、ビジホ型?コスコ型?


私はどっちかというと、気軽に買い物できるコスコ型、気軽に泊まれるビジホ型。包装なんていらない。フランスで見た、長~いフランスパンサンドウィッチをそのまま手に持って帰っても構わない派。過剰サービスなんて勿論必要なし派です。構われるより、ほっとかれた方が幸せ派です。

それでも今回だけは、地味~に好きだったドラマの最終回がとても残念な結果に終わってしまったのがどうにも悲しく、うなだれてしまったのです。

こんなに視聴者ほっぽらかしにされても良いものか?ちょっと日本旅館の風情を懐かしく思う心境になりました。やっぱり日本の温泉旅館にもちょっとばかり泊まらせておくんなまし、と思いました。

それは、Dead Zone(デッド・ゾーン)という海外ドラマ。

主人公は、サイキック(いわゆるエスパー)の血筋をもともと引いていて、小さい頃から予想当てごっこなどをしていたが、大人になって交通事故に遭い6年間昏睡状態に陥ってしまう。主人公は、アメリカ人にとっては、とってもあちがちな名前「ジョン・スミス」。(「田中一郎」みたいなものか)

ジョンには婚約者がいたが、その婚約者は妊娠していて困り果てていた結果、ジョンが入院する病院内で親しくなった人と結婚してしまう。目覚めると全てを失っていたジョンは、自分の能力が今まで以上に開花してしまったのを知り、そのせいで今度は自分の超能力を使って人助けして生きていくことを決心する・・・。(ジョンの家系はとってもお金持ちで、生活には全然困らない設定なのだ)

軸になるストーリーと、なにより軸話とはあんまり関係ないような、脚本家のお遊び的、1話~数話で完結するストーリーが1本の映画並みの脚本で秀逸だったこのドラマ。とうとう「打ち切り」によって最終回を迎えてしまったのです。

魅力的で、主役級に活躍する脇役陣が、ず~っと主人公を取り巻いていたにも関わらず、最終シーズンでいきなりいなくなってしまう上、肝心な軸となっていたストーリーも解決しないまま終わってしまいました。推理小説でいうところの「犯人」が誰なのか、結末を匂わせておいて、パタッと終了。あっけない幕切れ。

本当、アメリカのドラマって残酷です。今までが良かっただけに、長年見てきたこの思いはどこへ行ったらよいものか。過去のシーズンの秀逸エピソードでも見て気を紛らわすしかないのかなー。

ストーリーには最低限の”終わり方”ってもんがあるだろうっ!とちょっと憤慨気味。

「Dead Zone」に限っては、有名な「24」みたいに人をむやみに殺し過ぎないし、むしろ死にそうな人を次々と救っていくドラマで、途中でストーリーがぐだぐだになっている感じもあまりなく、地味だけど良い脚本に恵まれていたドラマだったように感じていたので、期待していただけに、この残念感がたまらない。

結局言いたかったことは、好きだったドラマがこんな風にいそいそと退場するような終わり方になってしまって精神的消化不良に陥ってしまったということです。そうです、ただの愚痴です。

まだ何も終わっちゃいない最終回・・・って。んなアホな。(泣)

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