レイトショーはほぼ23時以降に終わることが多く、0時過ぎることもしばしば。そこで、たまたま車のなかで、とある地方局のFMをかけることが多く、そこでまた、たまたま0時になると、地方局らしく、DJ不在の音楽だけのコーナーが始まるのでした。
最初は無意識に聴いていて、同行している友人とも、「これ何気に面白いねー」と、何気にハマっていることに気が付きました。レイトショーの帰りに車の中で聴く、普段はあまり耳にしたことのない、不思議な音楽・・・。文章だけでこの面白さをどうやって表現すればよいのでしょうか。
「うわ~このメロディの歌いっぷり!トランペットのお兄ちゃん、いい仕事してますなあ。」
「こ・・・これは。この世界は・・・何だっ!?この歌ってる兄ちゃん、何者だっ!?」
「これが言わずと知れた、あの、サタデーナイトフィーバーの世界ってヤツですかっ!?」
「まるでおとぎの国にいるようだ・・・」
「ゆりかごにいるみたい」
「コレ、マジ、ヤバイ、超カッケー!」(訳:これ本当にいいよねとってもカッコイイね!)
「セピア色の世界だね」
「これは鮮やかなオレンジ色かな」
「いかにも、新進気鋭、世に出たばかりのシンセサイザー使ってまっせ!の世界だよ」
(馬鹿にしているわけじゃありません!)
こんな会話が数知れず飛び出るような、レトロで、なおかつ新鮮な、ノージャンル的、音楽の世界。
CDなどの、ステレオでかつコンピュターで制御され作られたダイレクトでクリアな音ばかり聴いていると、これらの夜中のFMラジオから聞こえてくる音というのは、いかにもモノラル感漂う、復刻感漂うレコードの音のような、その場の空気までもが録音されているかのような、ライブ感さえ漂う濃厚な音で、聴いていると、「なになに?今の何?もっと聴かせて」という不思議な気分になるのです。
これは、私だけでなく、同行している友人さえもが、私と同じ反応でした。(類は友を呼ぶ!?)
「レトロだ」と言ってバカにしているわけではありません。断じてありません!
とにかく、いろいろなジャンルの、聴いたことないような音楽を聴けるというのが、新鮮で、ほんとうに、ただ、とても楽しいのです。けっこうFunnyな音楽もたくさんありますので、つい調子に乗ってトンデモナイ感想を述べていますが、単純に楽しいからそう言っているだけです。
世の中に埋もれてしまったであろう、1930年代~1960年代までの、いわゆる、ビートルズが出現する前までの音楽というのは、マニアでない限りなかなか聴くことができません。
そしてまた、いわゆる、「ムード音楽全集」みたいなもので、10枚組セットとかで売っているCDとも全然違う世界なのです。
このブログの左側にも紹介してありますが、こういう音楽というのは、いわゆる、「ムード音楽」という名前で存在しているようです。ムード、という言葉から想像するに、いかにもムーディーな世界なのか、と思いがちですが、決してそうではありません。多種多様なジャンルがあります。このジャンルは、何ジャンル?と思うような、不思議な音楽、不思議な歌もたくさんあります。
ブログの左側で紹介しております、「ムード・ミュージックの楽しみ」さんのサイトでは、こういった、世の中に埋もれてしまって、レコードでしか聴けない、しかも、そのレコードさえも、手に入れることが難しい音源などから選ばれた素敵な音楽を、CDで聴けるようにして下さっています。
レイトショーの帰り、偶然耳にした真夜中のFMから始まり、そして、そこからやっとたどり着いた、ムード音楽という世界。レコードの音の世界・・・。すべてが、わたくし、あおみどりのツボにハマってしまいました。
「なんて素敵な・・・」
そんな、なんてことないセリフがつい口をついて出てしまうような、ほんとに、素敵で、かつ面白い音楽の世界です。
いろいろとご紹介したい音楽がございますが、それはまた今度です。
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