ほんとうは、ピアノだけのサイトやブログを作ってもいいくらいの内容なのですが、あえて、気軽に文章書くためにこういった形になりました。主にざっくりとした視点でしか書いてないので、今回はちょっと具体的に書いてみようかなと思います。
今までも、実は少しづつ書きためていたものを、再度整理してみたものだったりするのですが、ピアノの練習メニューについても、いろいろと書きためてはいたものの、いまいち気分屋なところがあり、今に至ってしまいました。
ブログではピアノについて書く、と宣言しているものの、あんまり書いていなかったんですね・・・
さて。みなさんは普段、どんな練習メニューを自分に課していますか?私の現在のピアノの先生は、留学先で「練習の芸術」についての講義を受けたことがあるそうです。
練習にも芸術ってものがある、と。
ザックリといえば、ピアニストたるもの、ただ曲弾いてるだけじゃいけないよ、といったある意味、親切な忠告だと思います。
何事も、最大限に楽しむためには基本が必要だし、効果のある方法で弾いてかないと、ただのサル真似に過ぎないというわけです。
自己流で編み出した方法と、先生から教わった方法を、まずはザックリ箇条書きにして挙げてみようかな、と思います。
●自己流ハノンで適当ピアノ(=基本練習と即興ピアノの時間)
→これはほんとに自己流で、文章だけでは分かりにくいかもしれないですが、いわばウォーミングUP。クラシックスケール&ブルーススケールの一部と和音や実験的にコード進行を探しながらの手を動かして遊びをしているだけですが、これが結構楽しくて、これだけで時間がだいぶ過ぎちゃうこともあります。
曲になってなくても簡単な作曲めいたことをします。つまり、他人が作った既成の曲や楽譜から離れて、ピアノをおもちゃにして遊んでいるだけのことなのですが,、この遊びをするためには、やはり基本が入ってないとできません。あんまり頭で考え過ぎず、音の世界だけで楽しむ感性トレーニングと、自己流のハノン的動作をすることで、基本に立ち返る時間です。たま~にこれだけで終わったりします(笑)
●バロック音楽の時間
→バッハとヘンデルを弾きます。右手、左手、といった観念を取っ払って、鬼のごとく多重人格になります。一度にいろんな人になる時間です。自分的には「ピアノの頭を作る」時間です。苦手な人は無理にする必要はないと思います。これは完全に私の趣味です。
●ショパンのエチュードの時間
→これは、昔は全然してなかったことで、先生から「やってみれば?」と軽く言われて始めました。かなり大変ですが、練習曲にしては曲として楽しめる要素が多く、スポーツマンシップを刺激されるので自分に課すことにしました。技術を引っ張り上げるためのトレーニングの時間です。
●好きな曲を弾きます(=レッスンしてもらう曲も含む)
→結局は、個人的にはこれに付きます。最初、ウォーミングupに弾く適当ピアノの時間も好きですが、レッスンに通っていることもあって、これは避けられない練習メニューになります。アマチュアとしては好きな曲だけ弾いていられるのはある意味特権でしょうか!?とっても楽しい時間ですね。
●昔暗譜した曲を弾きます
→記憶力との勝負!覚えてるかな~どうかな~と思いつつ、忘れてても、頑固に楽譜を見ないで弾いたりしてます。「いつでもどこでもいきなり弾ける」ようになるためでもあります。楽譜なくても弾ける曲を何曲か持ってておくといいですね。
●楽譜を後ろから弾く時間(=暗譜の時間)
→主に暗譜する際に効果的な方法らしいですが、既成の曲を弾く時に、マンネリにならないためには、後ろのページから弾くと良いみたいです。いつも頭から弾いてませんか?たまにはオシリから弾いてみましょう。オシリから最後まで弾き、今度はちょっと前のオシリから最後まで。だんだんと弾く量が長くなっていき、最終的には最初から最後まで弾くわけです。同じ曲でも違った面が見えてきます。本当の意味で曲を覚えるのに良いです。
●ピアノの体を作る時間
→順番としては、一番はじめにしないといけないですが、やったりやらなかったりします。
1.柔軟体操・・・手腕肩腰足首、関節をぐるぐるまわしたり。いくら頭がピアノ的になってても、体にもスイッチを入れる必要があります。関節を柔らかくする体操すると良いと思います。ピアノの動きは普通の生活の中ではしない動きが多いので、体がカチカチだととっても疲れるのです。
2.動きの研究・・・ピアノに向かって、椅子に座りながら、ピアノ的な動きをピアノを弾かずにやったり、弾きながらやったり。はたから見てると完全に変な人ですが、ピアノは見た目の動きも大事です。ズバリ「うまそうに見える」動きってものを探したりします(笑)。半分冗談ですが、良い音は良い動きから!これは鉄則です。
主にこれは今付いている先生からいろいろ伝授してもらいました。「音を見た目の動きで聴かせる」というちょっとした小技です。普段からよく意識すると良いと思います。人に見てもらって確認するといいかもしれません。
3.瞑想・脱力・・・脱力神話、という言葉もちらほら聞きますが、おへそのあたり、お腹の中心を意識して、瞑想的に黙りこくる時間も必要です。背筋を伸ばして、手の自然な重みなどを感じながら、最低限の筋肉で腕を支える感じですが、雑念を取り払って音に集中する時間、1分でもやって、ピアノの体と頭を作れるようになれると、本番に強くなれます。
まるでピアノを使った瞑想みたいです。ピアノとの一体感を感じれればOKです。特にあんまり弾いてなかった時は、これをやると「ピアノモード」にスイッチを切り替えられるので効果的。
4.その場で小走りしてから弾く・・・これは緊張状態と同じ心拍数を再現するために時々やります。緊張してると必ず心臓がバクバクしてます。この状態で弾いてみると、かなり本番を再現できるのでおすすめします。
5.衣装を着て弾く・・・普段着じゃない服を着て弾いてみます。本番だけ衣装を着ると必ず緊張するからです。誰にも見せなくても、ちょっとオシャレな服に着替えて弾いてみる時間を作ってみて下さい。心もウキウキしてきます。
こんな感じで、あおみどりの練習メニューは時間がいくつあっても足りません。
朝から晩まで弾いてても終わるかどうか、といった内容ですが、普段は、やったりやらなかったり。曲ひとつとってみても、弾きたい曲は100曲くらいあるので、今自分のなかでマイブームの曲を部分部分だけやって全部はやらない、などまちまちですが、音楽って、こういった「自分だけの自分のための練習メニュー」をいろいろ考えて編み出すのも楽しい要素かもしれません。
運動的な訓練も、見方によってはダンスやスポーツみたいで楽しいですし、頭だけだと疲れます。柔軟体操や瞑想、見た目に美しい動きの研究は、ピアノを使ったライフスタイルの一種みたいで面白いので、是非習慣的にやってみて下さい。音にも反映されてくるはずです。(というのは私の先生の話)
良い音は、良い動きから!
練習法にもいろいろありますね。楽譜を逆から弾くなんて考えもつきませんでしたが・・・^^;
返信削除なるほど、アクションの練習も皆さんされているわけですか・・・流れる様な動きができたらかっこいいですね!
手首などの柔軟体操。全くした事ありませんでしたが、これからはやってみようと思います。
楽譜はいくつかに分断してそれが1~5まであるなら
返信削除4→5、3→4→5、2→3→4→5、1→2→3→4→5
と弾くのですが、そうするとより後ろのほうが強化されるという方法だそうです。
手と腕の動きってとっても重要だけれどあんまり教えてもらえないですよね。
やっぱり本場ヨーロッパの講義の内容は、話を聞くたび日本の庶民の世界ではなかなか触れられない本物の息吹みたいなものを感じます。。。