2010/03/15

脳BOOKレビューその3

読んでみましたシリーズの続きです。

●脳に悪い7つの習慣
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981448/

こちらの本をさらに読んでみました。

「言われたことをコツコツやる」

これが脳に良くない7つの習慣の中の1つとして挙げられています。なぜかというと、こういう態度は実は、

「失敗しないように慎重にやろう」=「失敗するかもしれない」=「失敗したらどうしよう」

といったある意味、脳にとって良くない「否定語」に属する考え方だからだそうです。


また何かをやろうとするとき、根性論で「がんばろう」という言葉を使うのも、実は脳にとっては意味不明な言葉だそうで、その結果脳にとっては「がんばること」が目標になってしまう危険があるとのこと。

「脳にとって」という言い方は自分のことなのに人ごとみたいで変な感じですが(^。^;思考回路には無意識が支配していることが多く、よっぽど意識しない限り、脳は本能に従って動いてしまうものということです。

その本能のひとつとして「自己保存」という脳のクセが挙げられるそうです。「脳は生きるために自分を守ろうとする」という絶対的な強い本能です。

脳の本能の3本柱の話もありまして、それは「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」です。今はその中の「生きたい」にクローズアップして話しています。

ここら辺の話は、本の中でも最初に繰り返し語られているので、詳細は図書館で借りるなり、購入して読むなりして見て下さい。

今話題にしている「言われたことをコツコツやる」のが脳にとって良くない習慣、のことですが、何かをやる時に、「自己保存」の本能が強く出てしまうことで、仕事や勉強の効率を下げてしまうことにつながるから良くないのだそうです。

これは「失敗するかもしれない」という気持ちと表裏一体で、言われたとおりにして失敗を避けよう」とばかり考えてしまい自主性が失われてしまうということです。

ここでまた、スポーツを例に挙げて語られています。

人間の脳のクセとして、ゴール直前になると脳への血流が少なくなるそうです。なので、ゴールは、本来のゴールより先に設定して取り組むと、実際のゴール付近まで脳の力が高いまま望める、というものです。

仕事に置き換えると、「終わった」とか「達成した」という言葉も、「もう働かなくていいよ」という意味で、脳に悪い「否定語」なのだそうです。

ゴール付近で血流が少なくなってしまう現象からすれば、常に目標は130%先に設定するとよいそうです。そうすれば実際の100%に行くまでは存分にポテンシャルを上げていくことができると。

ゴールを意識するとここぞという時に脳が委縮してしまうなら、ゴールを意識せずに、「いかに達成していくか」を意識した方が良いとのこと。けれど、これってとっても難しいことのように思います。

ゴールがあるのが分かっていても意識しないようにするのは、もう、誰かに、先の方で嘘のゴールを設定してもらってだましてもらうしかなさそう・・・。

たとえば、ピアノの演奏会にて実際に経験があるのですが、本番の日を1日勘違いしてしまっていたことがあります・・・。

土曜日が本番だと思い込み、金曜日の夜に猛烈な練習をしていました。次の日、なんとなく「日曜日だったかな」と脳裏によぎり、確認したら本番は日曜日だったのです・・・

けれど、それが逆に、私の場合は妙に気持ちが安らいでしまって、本番の日曜日はあんまり緊張せず、まるで2次会であるかの雰囲気で、変に余裕の気持ちで本番に臨んでしまいました。

演奏会場が中華料理屋で、みんなで食べたり飲んだりしながらの場所だったから、ということもありましたが、本番の日が次の日、というだけで何かいつもと違ったテンションで望めるんだなぁと思いました。

金曜の夜と土曜の早朝に緊張がピークに達してしまったのです。ですから日曜は、ほぼ完全にスイッチOFFの状態で会場に向かいました(笑)。

これがピアノでなくてスポーツだったら、きっと記録は伸びなかったでしょう。ピアノ的にはリラックスできて良かったのですが、脳の効率的には良くない状態で臨んだことになります。

いいか悪いかは分かりませんが(笑)。何か勘違いしているかな?ん~。よくわからなくなってきました。脳のクセを把握して、それを逆手にとって行動するってのはとっても難しいですね。

やはり、専門のトレーナーが必要です・・・。

ピアノに関して言えば、最近は、普通のレッスンとは別にカウンセリングが流行りだそうです。
 
詳細なカウンセリングした上で、何らかの専門家の心理学的テクニックによりレッスンに臨むと、より効果が上がるそうなのですが、そういう手ほどきでも受けてもらわないと、なかなか自分を制するのって難しいですね。

2010/03/14

脳BOOKレビューその2

読んでみました第2弾。

●脳に悪い7つの習慣
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981448/

まずはじめに、記憶に関する脳「海馬」の対談本とは違って、こちらは、非常~~に中身が濃かったです。1度や2度読んだだけでは全てを把握できないくらいの情報量であるにも関わらず、本自体はとっても薄く、もう一つの対談本よりも薄いんです。

とっても分かりやすい、読みやすい文章。どれひとつとして無駄がない文章・・・脳のことより、そっちの方が参考になるくらいでした。


こちらの本も、脳トレゲームの効果にはかなり懐疑的で、脳を鍛えるには意味がないとはっきり書いてあります。しかし、私も物好きなところがあって、そう言われると是非やりたくなってしまいます(笑)。

ゲームとして面白いからやるのですが、脳トレのゲームは、他の流行りのゲームと違って、目にやさしいものが多いです。ゲームで困ってしまうのは、目がチカチカして、眼精疲労の症状が重くなってしまうことなのです。

どうも私の目が、あまりテレビゲームに適さない目らしく、体質に合わないのです・・・だから「脳トレ意味なし!」と言われても、「それでもオーケー!」と、どんどんやっていこうと思います(笑)

さて。こちらの本ざっくりと読んでみましたが、「海馬」の雑談を交えた対談本に比べると、かなり実践的な内容が多く、実際にオリンピックのスポーツ選手が活用して成績を伸ばした内容などが紹介されております。

一つ挙げてみると、それは「脳は本能に逆らえない」という性質。

脳細胞のひとつひとつには持って生れた本能があり、それを知ってた上で逆手に取った作戦で物事に取り組むと、何事も効果が上がるというもの。ほとんどがそういう内容です。

自分専用トレーナーさんが常に傍にいるわけでもない限り、自分だけの意志で進めるには、これがなかなか難しいように思います。

けれど例えば気軽にできる内容だと「姿勢を良くする」「出勤前に笑顔を作る」「嫌いのレッテルを張らない」などの何気ない作戦があります。

ふと気付くと、姿勢は崩れてくるし、嫌なことがあったら表情が暗くなってしまうし、苦手なことには否応なく嫌いのレッテルを張ってしまいます。

こういったことを自分だけの意志で、死ぬまでずっと正していくことはできるでしょうか?

そういう意味では、この本の内容は、文章こそ易しいけれど、とっても厳しい内容のように思います。

こちらの著者の方がいらっしゃる救急病院では、スタッフ全員に課しているお約束があるそうです。

「出勤前には鏡の前で最高の笑顔を作ること」
「仕事中に<疲れた><嫌だ>という否定語を絶対使わないこと」

などです。笑顔をつくると脳の働きが良くなる、という性質を逆手にとって、あえて実践するのです。

否定語を使わないルールも、否定語は脳の働きを低下させるからだそうです。これには全身全霊をもって同意してしまいました。人に言われるだけでも凹む言葉ですから、自分で発さない努力をしてみるのは当然といえば当然のことでした。

(^。^;しかしこれがなかなか難しいところです。

<笑顔作戦>などは、習慣にしてみたら意外に楽~に生活の中に溶け込み、ハマってくるかもしれません。

出勤・通学されるみなさん。朝、顔を洗ったら鏡の前でとりあえずニコッと笑ってみましょう!

または仕事中でも、もしトイレに誰もいなかったら、とりあえずニコッとすることで能率UPするかもしれませんね。

アメリカの病院に務めていた著者の方は、日本の職場の人たちの表情の暗さを指摘していました。

確かにアメリカ人って、病院だろうがどこだろうが、冗談言って笑ってる姿があちこちに見受けられそうです。いいか悪いかはさておき、アメリカのドラマをよく見ていたので、そこら辺は納得できます。

日本の職場でアッハッハと笑ってると、なにふざけてるんだ!と白い目で見られそうですが、ニコッと笑う習慣なら、寡黙な日本人でもなんとか実践していけそうですね。

今回の本は内容が濃すぎるため、少しづつレビューしていきたいと思います。
<続く!?>

2010/03/13

脳BOOKレビュー

読んでみました。脳BOOK。

●海馬―脳は疲れない
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101183147/

気になる記事あり。まずは少しだけ引用させていただきましょう。

<もの忘れ・ド忘れが増える理由>
大人が一万個知識の中から一つを選ぶようなものとしたら
子供は十個の中からひとつ選び出すだけだからすぐにできる

ざっくりとした感想を述べると、「まさか自分にそんな脳があったなんて」なんてアホな考えが脳裏に浮かんでしまいましたが、それはさておき、なるほど~と思わずにはいられない、なんだか気持ちが救われたような、分かりやすい解説でした。


一万個の情報の中から、順位がより低い9000番台くらいにまで落ち込んでしまうと、思い出すのに時間がかかってしまうのは当然のこと。

脳への入力情報が多くなれば多くなるほど、つまり年をとれば取るほどそうなっていくわけだから、気にする必要はまったくないと。

記憶に関係してる脳の「海馬」と呼ばれる部分は、常に細胞が入れ替わっていて変化が大きい場所なんだとか。

細胞が死ぬスピードも速いけれど、それ以上に入力情報が多ければ多いほどどんどん細胞が増え、海馬が大きくなるのだそうです。

常に増えたり減ったりしているので、その際に生存に必要な情報を捨てたり保存したり「仕分け」しているということです。記憶そのものは、そうやって、「海馬」によって仕分けされた状態で、別の場所に保存されていくので、万が一海馬が損傷しても、損傷する前の記憶はちゃんと別の場所に保存されているのだとか。

その代わり、損傷後の記憶はきちんと保存することが出来ないため、どんどん忘れていく、と。

またいろいろ読んでみると、脳に関しての研究の歴史はまだまだ浅く、ほとんどのことはまだはっきりと分かっていないとか。

また、人間の脳は全体の2%しか使っていないけれど、残りの98%の部分の細胞は、いくら死滅しようが生存には全く支障が出ないように出来ているのだそうです。

基本的に人の体は無駄が多く、「いざ」という時に備えて余分に備える性質があるようで、20歳過ぎたら脳細胞が毎秒1個死滅(ショック!)してても、死ぬまでには相当生き残っているから大丈夫とのこと。(ああ良かった)

そういう意味で、今回読んだ本は、精神安定剤のごとく読んででホッとする内容が多かったです。

けれど脳は全体の2%しか使っていないなんて、ずいぶん無駄が多いです(笑)。しかし。まさか自分にそんな脳があったなんて・・・と、結局、最初の感想に戻らずにはいられません!

まず「脳が大事」って気づいたのはいつ頃だったのでしょう?

その昔、古代エジプトでは、ミイラを作るのが流行りだった時には、脳は鼻水の原料くらいにしか思われていなかったらしく、大して大事ではないものと思われていて、すべて取り除かれ捨てられていたらしいですし、ついこの間まで、心は心臓にあると信じられていたとか。

あと、もう一つホッとすることが書いてあったのでご紹介します。

脳は疲れない!

これはこの本のサブタイトルにもなっていて、表紙にも書いてある文句です。

脳は疲れない。疲れてるのは目です。とのこと。

脳は眠っている時も、記憶を整理したりする際に夢を見たりして働いているくらいだし、呼吸したり、心臓が動いているのも脳が休んでいない証拠だから、死ぬまで働き続けられる、とってもパワフルでタフな細胞だと。

ただ、睡眠だけは、最低6時間は必要だそうです。脳自体は疲れないし、休まないけれど、睡眠中には体にとって大事なことをたくさんしているので、睡眠だけはちゃんと取るように、とのこと。

この本で学んだこと。

・年をとれば取るほど情報量が多くなるので、ものを忘れがちだと勘違いするが、実際はそうではない。

・脳は疲れない。疲れているのは目。脳は死ぬまで休まない。

おおまかに言えばこの2つでしょうか?

脳はどんどん使いましょう。どんどん記憶して、情報を蓄えれば蓄えるほど考察量もUPし、大人になればなるほど、脳は賢くなっていきます!

・・・そんな風にポジティブな発想で生きていれば、ド忘れしようが変に落ち込むこともなくなりそうですね。

読みやすい対談モノで、ライトな感覚ですぐに読める本でしたが、背中をポン、と押してくれたような気がします。

最近物忘れが多いな、とちょっと不安な方。気軽に一読されると精神的に癒される面が多いので、おすすめ致します。

2010/03/12

校長先生のブログ&脳の本

脳の老化についていろいろブログを読んでいたところ、とある通信教育制の高等学校の、校長先生のブログを発見しました。なるほど。と思ったのでご紹介します。

若者の生き方と精神の老化
http://at-mhk.jp/principalblog/post_42.html

この中で、いろいろな老化現象を挙げて、ひとつひとつ考察していらっしゃるのですが、中でもこの記事が気になりました。

精神の老化を防ぐ その五
http://www.at-mhk.jp/principalblog/post_48.html

(以下、引用)

>脳鍛錬や脳力トレーニングなどに関する本は手にしないことです。
>なにかに好きになり、それに集中してみることです。
>その時でも、忘れたときはどうするかを考えておくことです。
>最後にこのブログの記事をクダラナイ、と思っていただくことです。


なるほど。と改めて思い知らされました。最後の文章がなんともいえない落ちになっております。(^。^;

脳トレのゲームなどは個人的な趣味で面白いからやっているのですが、あまりHOW TO本などに頼らず、自分の好きなことに夢中になっていれば、遅かれ早かれ鍛錬するような状況になるものだと、私も思います。

またこの校長先生は車のナンバープレート収集が趣味だそうです。

ナンバープレートを通してのアメリカの州 その一 多様性
http://www.at-mhk.jp/principalblog/post_81.html

アメリカのナンバープレートにはいろいろな秘密があったんですね。全然知りませんでした。

そんなに多様性があったとは初めて知りました。

こういう見聞が広い校長先生の話なら、集会などで聞いてても眠くならず、さぞかし面白いスピーチなんだろうな、と想像せずにはいられません。

また、アメリカの高校生の実態、学校のあり方などもいろいろ紹介されていて面白いです。こんな記事もありました。

アメリカの高校生 その五-修学旅行
http://www.at-mhk.jp/principalblog/post_63.html

>かって人々が貧しいときに児童生徒が遠くへ行く機会が持てなかったため、
>学校が主催して「見聞を広めさせること」が修学旅行の大きな目的とされていました
>学校は旅行などを企画するところでないのです。

アメリカには修学旅行はないそうです。日本人の民族大移動ばりの集団旅行は、きっとアメリカ人の目には奇異に見えているのですね。「日本人、まだあんなことを。」なんて思われていたりして!?

国が違えば常識も違ってくる。分かってはいるものの、日本にばかりずっといると、疑問すら持てなくなっていることが多々あるな、と改めて思いました。

まさに、校長先生の挙げていた老化現象その1「考え方が固定的になって、他の見方や意見に耳を傾けることがなくなる」に通ずるものを感じました。

人の意見に耳を傾けるどころか、そんなことになっている自分に気づくことさえできず、そのまま素通りしていることが如何に多いか。

いつの間にか、自分にとって居心地のいい世界や、興味のあることだけしか見えなくなってしまいますね。気をつけねば!

その上、最近は、”もの忘れ”が多くなってきてしまいました。

ある日こと、かなり関わっていたはずの、とある人のフルネームをド忘れしてしまったのです。(その後、必死で思い出し、次の日にやっとの思いで思い出せましたが。)

またある日は、「アレを持ってこなきゃ!」とふと思い、立ちあがって移動している途中、何か別のことをぼんやり考えてしまったのか否か、何を探しに行ったのか忘れました。

「私は何を持ってこようとして、今歩いてたんだ!?」

この時点で「私の脳は、何かトンデモナイ事態に陥っているかもしれない」と思い焦りました。

あまりのショックに、藁をもつかむ気持ちで始めた脳トレですが、脳トレに頼ることなく、好きなことも、苦手なことも進んでやっていけば、それが自然と脳トレになるのだと信じて、いろいろ取り組んでいこうと思います。

(もはやそのためのブログになってきました(((^。^;

最後に。HOW TO本に頼ってはいけないけれど、普通に生きていたら、その存在すら意識できそうもない(笑)脳そのものに興味が湧いてしまったので、改めて2冊を選んで本を読もうと思います。

●脳に悪い7つの習慣
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981448/

これによると、脳に悪い習慣とは、

(1)「興味がない」と物事を避けることが多い
(2)「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
(3)言われたことをコツコツやる
(4)常に効率を考えている
(5)やりたくないのに我慢して勉強する
(6)スポーツや絵などの趣味がない
(7)めったに人をほめない

の7つだそうです。常に効率考えるのが脳に良くないとは何故でしょうか?レビュー読んで欲しくなりました。

●海馬―脳は疲れない
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101183147/

読み易い対談モノみたいですね。紹介記事には「『もの忘れは老化のせい』は間違い」などと書いてあって、なんだか興味そそられます。

これもレビュー読んで欲しくなっちゃいました。いずれ私もブログでレビューを書こうと思います。

2010/03/08

連想ゲーム

お金がかからずに、妙に白熱してしまうゲームの話。中でも「言葉遊び」を挙げたいと思います。

何かひとつ自分の中でお題を挙げて、それから、突拍子もない世界が展開されるか、元に戻るまで、延々と連想される言葉を脳裏で出していくゲームが、自分のなかでけっこう昔からマイブームです。

たとえば・・・パソコンだと文字を打たないといけないので連想スピードが落ちますがちょっとやってみましょう。ポイントは、直感で、素早く、常識的で、あまり独創的過ぎない言葉を選ぶことです。

ケータイ→メール→郵便→切手→のり→文房具→ハサミ→紙→コピー→インク→黒→宇宙→太陽→地球→海→魚→釣り→船→ボート→川下り→救命胴衣→スチュワーデス→飛行機→雲→雨→傘→ビニール→プラスティック→ペットボトル→コカコーラ→アメリカン→ハンバーガー→フライドポテト→じゃがいも→畑→もぐら→ミミズ→土→マグマ→火山→富士山→登山→ザック→バッグ→OL→オフィス→会議→禁煙→ケータイロッカー・・・


おお!ケータイロッカーが出てきました!(出てきてよかった)これで、ほとんど最初の言葉に戻ってきたことになります。ケータイロッカーとは、職場にあるケータイ専用ロッカーです。なんとなく禁煙の世界観が似ていたので出てきたのでしょうか?

どんどん素早くイメージして、連想して、元に戻れるか?それとも、思いもよらない世界がどれだけ展開されるか?そのどっちかに賭ける空想ゲームです。

ノートとペンがあれば、暇つぶしにもなるし、単なる言葉にせず、人の名前に限定してみれば、それなりに苦労も出てきます。カラオケでいうところの「懐メロ縛り」みたいな縛りを設けると、だんだんスピードが落ちてきます。これを「歴史」にしただけでも、相当に頭を使うゲームに早変わりします。

なぜこんなことをしたかというと、その昔、とある友人から、お笑い芸人のダウンタウンの松本人志が昔やっていたラジオで「人の名前をカブらずにどこまで出していけるか?」というゲームをしていたらしい話を聞いたのですが、これがけっこう大変なんです・・・そして、面白いのです!

たとえばこんな感じです。複数人数でやると盛り上がりますが、とりあえず一例を挙げてみます。

「田中一郎」→「鈴木太郎」→「渡辺恵子」→「山田玲子」→「落合啓太」・・・・(注意:私の知人の名前ではありません、適当に創造した名前です)

もしここまできて、前の名前を忘れて、また「鈴木~」とか「田中~」言ってしまったら負けです。ポンポンリズムよく、考え込まず、全てにおいてカブらずに、どこまで名前を出していけるでしょう?

実在人物の名前をなるべく使わないようにします。発想力だけではなく、記憶力との勝負にもなります。カブったり、リズムが崩れて長時間「ウ~ン」となってしまったら負けです。

さすがは、ダウンタウンの松本人志!面白いゲーム考えるな~と思いました。

みよじも名前も絶対にカブらずに名前を挙げ続ける・・・それだけでも、ラジオの中では相当盛り上がっていたらしいです。それ、是非聴いてみたかった~と思いました。

実際やってみると、だんだん頭が重くなっていき、軽い吐き気を催すくらいの重労働になってきますので、是非やってみて下さい。

自分だけでやる場合は、私の場合は、最初に上げた単純な常識的言葉の連想ゲームか、友人以外で仲良くない人で知ってる人の名前をどこまで挙げていけるか、またはジャンルを設定してどこまで連想できるか、などがあります。

普段あまり使っていない記憶の中から、まさに脳の前頭前野の司令塔を使って、記憶の大海の中から釣りのごとく引っ張り上げる作業は、思っている以上にかなりの重労働。

いかに、普段、脳の中の、慣れた場所や、使い易いところしか使っていないかわかります。

「あんまり仲良くなかった知人や同級生シリーズ」で名前を挙げていく場合、如何に忘れていたか、あんなに長い間関わっていたのにフルネームを忘れてしまったショックで、しばらく落ち込んだりします・・・(それは私)。

顔は思い浮かぶのに、名前が・・・(^。^;焦ります。

ここで重要なのは、諦めずにがんばって思い出すことだそうです。一生懸命思い出していくことで、脳が刺激されリフレッシュされるそうです。

また、ド忘れ防止ゲームとしては、「食べたもの」シリーズ、今日から、昨日、おととい、と遡り、ランチや夕食に何を食べたかを挙げていくなどもいいと思います。これもかなりの重労働。

そういえば松本人志で思い出しましたが(内容の連想ですね)その昔、日曜日の早朝のすごく変な時間帯に、すごく変な10分間程度の番組をやっておりました。その名も「モーニングビッグ対談」。

松本人志も対談相手もスーツを着ていて、一見、ものすごくかしこまった対談番組なのですが、よく見てみると、それがまったくの嘘対談なのです。(笑)全部見たことがなくて、「これ何?」とず~~~っと気になっていました。

松本人志が対談ホスト、相手はモザイクがかかってますが、明らかにお笑い芸人で、とある裏の世界の職業を偽り、嘘対談しているのです。笑うことなく、ただ話しているだけなのに面白いなんて・・・すごいです。

調べても、DVDが発売されていませんでした・・・けっこう昔なのですが、今後も発売される予定がなさそうです。(・・・残念過ぎます・・・)

松本人志いわく、この番組は、一見まじめである、ということと、決して笑ってはいけない、ということ(とはいえ相当笑いをこらえていますが)、また、日曜日の、しかもものすごい早朝にやっている、というトリプル効果が、さらに面白さを助長させているのだとか。

だから、DVDで見ても意味がないのでしょうか!?YOUTUBEにあったものの、パソコンとNET環境がないと見れないというのが嫌なので、是非ともDVD化していただきたいものです。

「一見まじめ」なお笑いってどうしてこんなに面白くなっちゃうんでしょう。下手すると、本当の対談番組だと思ってまじめに見ちゃう人が出てくるかもしれない雰囲気なんです。対談内容は、思いっきり嘘だらけなのにもかかわらず。(笑)

ある意味、「とある世界観」に対する「インタラクティブな連想ゲーム」的な楽しさのある番組でした。相互に作用しあって、想像が逐一変化していき、話している方に突然矛盾が生じてきます(笑)そこで一瞬、「フワッ」となったところに変な笑いが生まれたりするのです。

とにかく面白かったです。この番組。ただ、二人で、かしこまって話をしているだけなのに・・・。興味のある方は検索して見てみてください。「モーニングビッグ対談」です。

それで思い出しました(また連想です)好きな番組でDVDがなかなか出なかった作品で、NHKで昔やっていた5分間番組、「ポペティ」があります。なんでもない日常的なモノを使った人形劇です。

http://www3.nhk.or.jp/anime/archives/popeti_index.html

これは、律儀に毎回DVDに録っていたある方が、DVDを焼いて下さって見せてくれたのですが、やはりちゃんとしたDVDで見たくて、ず~~っと心待ちにしていたものです。

これはやっとDVD化されたので、興味のある方は是非購入してご覧になってみて下さい。

人形の動きが、半端なくリアルです。小さなおじさんの人形が、素晴らしいまでに生き生きと動くそのさま、またお金があまりかかっていないと思われる、日常的な道具をつかったセット。

どれをとってみても、「すごい。」としか言いようがありません。

連想ゲーム、言葉遊び、モーニングビッグ対談、ポペティ・・・・。

どれも地味で、そんなにお金をかけていない遊びですが、発想の良さと面白さにかけては、どんなにお金をかけた映画と比べても引けをとらないレベルだと思います。

また、私も、ついついそういうアンテナを張ってしまっているせいで、意図してなくてもよくこういうものと出会ってしまうんです。嬉しい誤算ですね。

連想ゲーム、人名挙げ遊び。みなさんも、お友達やご家族と、一度やってみてはいかがでしょう?盛り上がること間違いなしです。

しかし、連想ゲームもやり過ぎると、変なところに弊害が。

それは、人と話をしている時、ひょんなことから連想してしまって、話があさっての方向に行きそうになるのです・・・「あ、それで思い出したんだけど・・・」と、脱線してしまいがちなので、これには重々気をつけたいと思います。

(^。^;連想も、ほどほどに。

2010/03/07

会話術!

会話術向上テクニック
http://www.ferroluz.com/

ブログリストにも追加させて頂きました。

さらっと読んでみただけですが、首がもげるほど頷いてしまいました。とても勉強になります。

私も「最強人物Aさん」について語ったことがありますが、まさに一部に似たような内容が書いてありました。まだまだ記事が少ないですが、為になることが多いので、一度ご覧になってみては如何でしょう?


私の中ではとってもとっても大きなテーマです。一生を通して勉強していきたいな、と思いました。まさに「印刷して持ち歩きたい!」ブログ記事です。何度も読んで自分に言い聞かせたいです。

特にコレ!→会話術テクニック;NG集

とりあえずご紹介でした(^。^)

あなたのところのCEOさん、お元気ですか?

当初から書きたいと思っていたピアノについてまとめたら、ちょっと気が抜けてしまいました。

気が抜けたついでに、早朝から脳トレして遊んでいましたが、頭って、使っているようで全然使えてないんだなぁ、と落ち込んでしまいました。

おでこの辺りの前頭前野。ここは、会社組織でいうところのCEOだそうです。最高経営責任者です。

実は、脳って、CEO以外の部分は、男女差はあるものの、個人差というのはほとんどなく、基本的な機能はみんなほとんど同じだそうです。

CEOがちゃんと働いているかどうかで人間性や能力が決まっているとか。


記憶に関しても、脳はスーパーコンピューターで、ちゃんと頭には入ってはいても、CEOがちゃんと指令を出せていないために引出しから引っ張り出すことが出来ないのだとか。

確かに、ピアノを楽譜見ないで、楽譜通りに弾くのを習慣にしていると、忘れたり思い出したりの確率が、日々上下しているのが分かります。

先週は普通~に弾いていたのに、何故今日は弾けないの?忘れちゃったの?と思います。

また仕事中、遊び中でも構いませんが、「今日はとっても冴えてるな!」と思う時もあれば、「今日は全然ダメな日だな・・・」と落ち込む日もあります。不思議ですね。

それもこれも、人としての基本的な脳の機能には大した差はなく、すべてCEOの機嫌次第!体調次第!で決まっているというのですから驚きです。

どんなに脳の中に優秀な人材がいても、CEOが休んでいると、どこかに遊びに行ってしまうのです。しかも20歳を過ぎると、せっかく育ててきたあの人この人、またはあんな組織やチームなどがどんどん解散されていき、崩れていきます・・・。

悲しくも辛い現実ですが、なんとか食い止めていきたいものです(^。^;

テレビを見ている時の脳の中のCEOは、何もしていない状態の時より何も働いていない(Oh My GOD!)のだとか。普段CEOがハードワーカーな方の場合は、それが逆にCEOの休息時間になるらしいです。

なるほど。毎日難題にぶつかり過ぎていた時期、朝から晩までおでこが痛くて、年中冷えピタを貼っていたのですが、そういう時期に、家で海外ドラマ中毒に陥っていたのは、まさに、CEOさんが休息を求めていたのかもしれない、と今更ながら思いました・・・。

でも、逆に考えると、普段あまりCEOさんが働けていない場合は、休み過ぎている状態が続いてしまうので注意しないといけない、と。

日々難題にぶつかって頭が痛い・・・なんてネガティブなことも、脳の世界からすると嬉しい悲鳴なのですね(^。^;;;

辛いこと、大変なこと、苦手な人とのコミュニケーションを避けてばかりいるとCEOが必要でなくなり弱ってしまうと。

車で言うと、「カーナビ&オートマ」は、脳にはあまり良くないことみたいです。「地図&マニュアル」の昔スタイルが良いのだとか。面倒くさければ面倒くさいほど、脳は鍛えられる・・・。

世の中のオートマ化ですっかり便利な世の中になりましたが、便利ばかり追求せず、面倒くさいことをあえてしていくと、仕事能力がUPするかも!?難題にぶつかっても逃げない姿勢が大事なのでしょうね。

さて今日も一日頑張るぞっ、と。

2010/03/06

即興演奏とは

即興演奏の練習方法
http://improvisation.seesaa.net/article/22400744.html

こちらの記事を読み、「自分のやってることに似ているな」と感じて、マイブログへリンクいたしました。この方がやっているいわゆる「練習」というものは、いつも自分がウォーミングUpとしてしている練習に近いです。

またこんな記事もありました。

クラシック曲を練習することも大切。
http://improvisation.seesaa.net/article/26710382.html

こちらにも、今月私がいろいろとまとめた、ピアノに関する記事と似たようなことが書いてありました。


即興とは、台本があるアドリブとは確かに違います。

私自身は無意識にやっていたのですが、前衛的ではない、単なる瞬間の、どこかで聞いたことあるような感じの、耳に優しい系、思いつき音楽的な演奏なのです。

またこんな記事もございました。

体を整えることも大切。しかし鍛えすぎなのか?
http://improvisation.seesaa.net/article/26711047.html

そうです。私自身も記事にしたばかりなのですが、やはり、ピアノを弾くための体作りって、ピアニストさん達は、み~んな気にしていらっしゃるんですね。「腰で弾け」・・・納得です。私は常におへそ当たりを意識するようにしています。体を前後左右に揺らすのはよくありませんので、腰をしっかりと据えることが肝心ですね。

なんだかとってもシンクロニシティを感じたブログでしたので、ご紹介させて頂きました。この方のライブにすごく行ってみたいです!!このピアニストの方とは絶対気が合いそう・・・。習ってみたいな~!

私も、上記ブログのピアニストさんがUPしているように、「今日の即興ピアノ」と題して、自分の弾いた”適当ピアノ”で遊んだ音をココにUPできるようになりたいです。(できるかな!?)

<参考演奏>・・・これは、かなりツボです。何度聞いても「なるほど。納得。」(?)

今日の即興演奏「人件費の高騰」
http://improvisation.seesaa.net/article/100521221.html

音楽の楽しさを心の底から味わえるので、レベル関係なくピアノを弾く方全員にやっていただきたいことでもあります。自分も作れば、既成の曲の理解も深まります。

みなさんも、お気軽で適当な即興ピアノで遊んでみませんか!?

あおみどりの練習メニュー

「ピアノのコツって何ですか~?」と偶然に聞かれたことから、自分なりに考えたピアノについてシリーズ。短期集中型でまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

ほんとうは、ピアノだけのサイトやブログを作ってもいいくらいの内容なのですが、あえて、気軽に文章書くためにこういった形になりました。主にざっくりとした視点でしか書いてないので、今回はちょっと具体的に書いてみようかなと思います。

今までも、実は少しづつ書きためていたものを、再度整理してみたものだったりするのですが、ピアノの練習メニューについても、いろいろと書きためてはいたものの、いまいち気分屋なところがあり、今に至ってしまいました。

ブログではピアノについて書く、と宣言しているものの、あんまり書いていなかったんですね・・・

さて。みなさんは普段、どんな練習メニューを自分に課していますか?私の現在のピアノの先生は、留学先で「練習の芸術」についての講義を受けたことがあるそうです。

練習にも芸術ってものがある、と。


ザックリといえば、ピアニストたるもの、ただ曲弾いてるだけじゃいけないよ、といったある意味、親切な忠告だと思います。

何事も、最大限に楽しむためには基本が必要だし、効果のある方法で弾いてかないと、ただのサル真似に過ぎないというわけです。

自己流で編み出した方法と、先生から教わった方法を、まずはザックリ箇条書きにして挙げてみようかな、と思います。

●自己流ハノンで適当ピアノ(=基本練習と即興ピアノの時間)

→これはほんとに自己流で、文章だけでは分かりにくいかもしれないですが、いわばウォーミングUP。クラシックスケール&ブルーススケールの一部と和音や実験的にコード進行を探しながらの手を動かして遊びをしているだけですが、これが結構楽しくて、これだけで時間がだいぶ過ぎちゃうこともあります。

曲になってなくても簡単な作曲めいたことをします。つまり、他人が作った既成の曲や楽譜から離れて、ピアノをおもちゃにして遊んでいるだけのことなのですが,、この遊びをするためには、やはり基本が入ってないとできません。あんまり頭で考え過ぎず、音の世界だけで楽しむ感性トレーニングと、自己流のハノン的動作をすることで、基本に立ち返る時間です。たま~にこれだけで終わったりします(笑)

●バロック音楽の時間

→バッハとヘンデルを弾きます。右手、左手、といった観念を取っ払って、鬼のごとく多重人格になります。一度にいろんな人になる時間です。自分的には「ピアノの頭を作る」時間です。苦手な人は無理にする必要はないと思います。これは完全に私の趣味です。

●ショパンのエチュードの時間

→これは、昔は全然してなかったことで、先生から「やってみれば?」と軽く言われて始めました。かなり大変ですが、練習曲にしては曲として楽しめる要素が多く、スポーツマンシップを刺激されるので自分に課すことにしました。技術を引っ張り上げるためのトレーニングの時間です。

●好きな曲を弾きます(=レッスンしてもらう曲も含む)

→結局は、個人的にはこれに付きます。最初、ウォーミングupに弾く適当ピアノの時間も好きですが、レッスンに通っていることもあって、これは避けられない練習メニューになります。アマチュアとしては好きな曲だけ弾いていられるのはある意味特権でしょうか!?とっても楽しい時間ですね。

●昔暗譜した曲を弾きます

→記憶力との勝負!覚えてるかな~どうかな~と思いつつ、忘れてても、頑固に楽譜を見ないで弾いたりしてます。「いつでもどこでもいきなり弾ける」ようになるためでもあります。楽譜なくても弾ける曲を何曲か持ってておくといいですね。

●楽譜を後ろから弾く時間(=暗譜の時間)

→主に暗譜する際に効果的な方法らしいですが、既成の曲を弾く時に、マンネリにならないためには、後ろのページから弾くと良いみたいです。いつも頭から弾いてませんか?たまにはオシリから弾いてみましょう。オシリから最後まで弾き、今度はちょっと前のオシリから最後まで。だんだんと弾く量が長くなっていき、最終的には最初から最後まで弾くわけです。同じ曲でも違った面が見えてきます。本当の意味で曲を覚えるのに良いです。

●ピアノの体を作る時間

→順番としては、一番はじめにしないといけないですが、やったりやらなかったりします。

1.柔軟体操・・・手腕肩腰足首、関節をぐるぐるまわしたり。いくら頭がピアノ的になってても、体にもスイッチを入れる必要があります。関節を柔らかくする体操すると良いと思います。ピアノの動きは普通の生活の中ではしない動きが多いので、体がカチカチだととっても疲れるのです。

2.動きの研究・・・ピアノに向かって、椅子に座りながら、ピアノ的な動きをピアノを弾かずにやったり、弾きながらやったり。はたから見てると完全に変な人ですが、ピアノは見た目の動きも大事です。ズバリ「うまそうに見える」動きってものを探したりします(笑)。半分冗談ですが、良い音は良い動きから!これは鉄則です。

主にこれは今付いている先生からいろいろ伝授してもらいました。「音を見た目の動きで聴かせる」というちょっとした小技です。普段からよく意識すると良いと思います。人に見てもらって確認するといいかもしれません。

3.瞑想・脱力・・・脱力神話、という言葉もちらほら聞きますが、おへそのあたり、お腹の中心を意識して、瞑想的に黙りこくる時間も必要です。背筋を伸ばして、手の自然な重みなどを感じながら、最低限の筋肉で腕を支える感じですが、雑念を取り払って音に集中する時間、1分でもやって、ピアノの体と頭を作れるようになれると、本番に強くなれます。

まるでピアノを使った瞑想みたいです。ピアノとの一体感を感じれればOKです。特にあんまり弾いてなかった時は、これをやると「ピアノモード」にスイッチを切り替えられるので効果的。

4.その場で小走りしてから弾く・・・これは緊張状態と同じ心拍数を再現するために時々やります。緊張してると必ず心臓がバクバクしてます。この状態で弾いてみると、かなり本番を再現できるのでおすすめします。

5.衣装を着て弾く・・・普段着じゃない服を着て弾いてみます。本番だけ衣装を着ると必ず緊張するからです。誰にも見せなくても、ちょっとオシャレな服に着替えて弾いてみる時間を作ってみて下さい。心もウキウキしてきます。

こんな感じで、あおみどりの練習メニューは時間がいくつあっても足りません。

朝から晩まで弾いてても終わるかどうか、といった内容ですが、普段は、やったりやらなかったり。曲ひとつとってみても、弾きたい曲は100曲くらいあるので、今自分のなかでマイブームの曲を部分部分だけやって全部はやらない、などまちまちですが、音楽って、こういった「自分だけの自分のための練習メニュー」をいろいろ考えて編み出すのも楽しい要素かもしれません。

運動的な訓練も、見方によってはダンスやスポーツみたいで楽しいですし、頭だけだと疲れます。柔軟体操や瞑想、見た目に美しい動きの研究は、ピアノを使ったライフスタイルの一種みたいで面白いので、是非習慣的にやってみて下さい。音にも反映されてくるはずです。(というのは私の先生の話)

良い音は、良い動きから!

2010/03/05

ピアノレッスンとは

今までいろいろなレッスンを受けてきました。

長い間まともに教えてもらえなかった音楽理論に加えて、そもそも音楽って何?といった音楽そのものの理解、捉え方、体の構え方、手の動かし方、ペダルの踏み方。

教えてもらいたいことは山ほどありますね。

私自身も、ピアノを楽しむ1個人として、いろいろ考えながらの暗中模索な時期がありました。

そのほとんどは、実は、親からお金を出してもらっていた時期ではなく、独学を始めた20歳前後から数年間勝手に勉強しました。ピアノが好きになったのは13歳の頃でしたが、本当の意味で自立した精神で弾き始めたのは20歳前後からで、気持ち的にはかなりのスロースターターだったんです。

それまでは、ひたすら楽譜を鍵盤に落とす作業で精いっぱい。今思えば、楽曲を再現することに徹することと、筋肉のトレーニングがメインだったような気がします。


それもそれで方法論のひとつなのでしょう。けれど、こういったピアノのトレーニングばかり積んでいると、結局後には変な筋肉しか残りません(笑)。

手が動くようになるのはいいのですが、ピアノレッスンは、ピアノを弾く「頭」を作ることと、筋肉トレーニングの2刀流がベストではないでしょうか?

頭だけでも、体だけでも駄目です。常に音楽全体を把握する、オーケストラでいうところの「指揮者」な部分が常に自分を支配しているような気持ちがなければいけないのです。

ピアノ弾きって、指揮者であり、かつ楽器演奏者でなければいけないし、バンド組んだ時には、音の厚みの中での足りない楽器を全て補うかのような存在、縁の下の力持ちにならないといけなかったりします。

それはさておき。かつて、外国人の先生の、1時間1万円のレッスンを受けたことがあります。

今付いている先生が外国に留学していた時に、主にピアノ演奏のレッスンで付いていた先生です。

その先生がとある仕事で来日し、ついでに空いた時間を利用して、単発の特別レッスンをしてくれるとのこと、これは受けない手はないな、と思い、レッスンを受けてみました。

経験豊富な外国人先生のレッスンにしては、1時間1万円は安い方なのだそうです。

価格はともかく、そのレッスン内容は、とても新鮮なものでした。

先生は常に「Question→Answer」という説明で、音楽理論的な難しい内容を、とても易しく説明して下さいました。音楽は常にQ&Aで成り立っているという理解の仕方が新鮮でした。

何かを投げかけて、それに対する答えを導き出す。という繰り返して音楽が進んでいくというのです。

「この音は何のためにあると思う?」というのもよく聞かれました。そういった、曲の分析(アナリーゼ)を、理論的には難しく説明されることを、何気ない言葉で説明されるのです。

加えて、鍵盤に対する手の置き方(タッチ)や、姿勢、曲に対する気の持ちよう、レッスンしてもらってる曲の作曲家の話などを、改めて総合的に教えてもらいました。

まさに、理想的な「頭」と「体」の2刀流レッスンです。Bodyタッチがとても多いレッスンでもありました。

曲の雰囲気を説明するにも、「Stand Up」と言われ、一時ピアノから離れ、先生と二人で立って、体全体で言葉で言えない表現的なものを体感するような感じです。

いつも付いている先生も通訳として傍にいてくれたのですが、レッスンは全て英語とフランス語のちゃんぽんでも、不思議と言葉の壁を越えて理解しやすいレッスンでした。

易しい言葉で教えてくれる音楽理論と、体の使い方を同時進行で教えてくれることは、きっとピアノレッスンの理想的な形だと思います。

私も、「もし自分がレッスンするとしたらどうするだろう?」と考えてしまいました。

生徒さんの音楽的な経験にもよると思いますが、やはり「理論」という言葉に怖気づかないように、あくまで視覚的、聴覚的に理論が学べるピアノの鍵盤を使った音楽の基礎知識と、実際に手や腕をどうやって動かすのかといった筋肉的な話の2刀流になると思います。

私自身は、幸い、音楽理論のほとんどは、音と手の動き、ピアノの鍵盤そのもので体感的に習得してしまいました。ですから、机の上で音階や和音を説明されてもいまいちピンと来ません。きっとペーパーテストを受けても不合格になりそうな勢いです。

ほとんどは音楽そのもの、手の動きそのもの、ピアノの鍵盤そのものに答えがあると思っています。「音楽理論」といっても、そんなにビビルことはないと思います。

むしろ、音のない世界で、紙の上だけで勉強するような理論を叩き込んでも、なかなか頭に入らないと思います。

「ドレミファソラシド」は鍵盤と音と手の動きで体得すればいいのです。

それと私個人的な話になると、実はピアノ以外の楽器もかなり経験があります。

リコーダーと打楽器(マリンバと小物打楽器とリトミック)は、ピアノを再開する前後の数年間レッスンに通っていたことがあります。なぜかこの時期は、打楽器が好き過ぎて、ピアノサークルに入っていた時に、アンサンブルする際は、いつも打楽器担当を買って出ていたほどです。

クラシックギターも遊びでやっていました。カラオケにも相当時間とお金をかけて通っていたことがあります(笑)。

高校時代は部活でトランペットを吹いていたし、大学時代は1年間だけ興味本位でオーケストラサークルに入りコントラバスを弾いてました。

リコーダー、打楽器、ギター、トランペット、コントラバス(ベース)、そしてカラオケ。

一体どんだけ音楽が好きなんですか?って勢いですね。

けれどそういった経験も含めて、ピアノだけは小さい頃から、趣味というより生活の中の習慣として弾き続けてきました。ピアノ以外の楽器の経験は、とてもピアノの理解に役だっていると思います。

結局、私自身「音楽全般」が好きなんだな、というのが自己分析結果です。

それはさておき、もしピアノのレッスンを自分がするとしたら?といろいろ考えてみました。

・ピアノを使った音楽理論(つまり基本)主にスケールやコードの知識&ピアノを弾く体づくり(謎)
・歌か、易しいメロディ楽器(リコーダーや鍵盤ハーモニカ)を使ったメロディの理解
・好きな曲を弾く(曲の分析も含む)
・ピアノの理解に役立ちそうなライブやコンサートを紹介したりCD聴いたり
(音楽全体を理解するため)

こんな感じでしょうか?いつも自分で自分に課す練習内容に近いです。「ピアノを弾く体づくり(謎)」これに関してはいづれブログで話題にしたいと思います(謎)。

メロディ楽器でメロディ吹いたり歌ったりすると、自然とブレス(呼吸)するので、音楽の理解にとても役に立つと思うんですよね。ピアノにも歌と同じような呼吸法みたいなものがあると思います。

メロディには自然の流れというものがあります。ピアノだけ弾いてるとそれが分かりにくくなることが多々あります。要するに「フレージング」ってやつの理解です。私自身も自発的に自分でよくやります。

あおみどりさんちのレッスンでは、練習曲などの筋力トレニーングに特化した内容はほとんどしません。

ちょっとアドバイスして、家で自分でやってもらうだけ。要するに筋トレなので、練習曲は特に立派に完成させる必要もありません。

自分で弱いな、と思う運動的なことを繰り返すだけなので、曲の完成よりも、練習するその「過程」こそに意義があるものだから、自発性にお任せです。時々、聞いてもらいたければ聞いてアドバイスをあげることにします。

また、ピアノは他の楽器に比べて、全体を把握する指揮者のような頭を作らないといけないですし、頭も体もやることがたくさんあります。

そして、いづれは先生の元を去って、音楽的な自立をしていただくための手助けが理想的なレッスンだと言っていた本もありました。いつまでも先生に付いていないといけないようなレッスンではダメだということでしょう。

音楽理論は先生を超えてアーティストになるための手助けのようなものではないかと思います。坂本龍一も、小室哲也も、モーツアルトもショパンも、みんな通ってきた道。思うほどそんなに難しいことではないので、頭でっかちにならない程度に、ある程度は体に叩き込んでいただきます。そうすることで、弟子はいつだって師匠を超える可能性がグッと高くなると思うからです。

どうでしょうか?あおみどりのピアノレッスン。

特別なことは何もないけれど、自分で書いてて思いますが、ゼロからこれを教えていくってけっこう大変ですね。全国の世界のピアノの先生たちの辛抱強さは計りしれません。

つい、教えやすさから練習曲に頼ってしまうのも、今となってはなんとなく分かる気がします。

あおみどりの場合、自分で自分を鍛えるための練習メニューみたいなことや、結局は全て自分のために時々客観的に考えているだけですが、それでも20年以上の経験から実感してきたコツやヒントのようなものが、少しでもピアノ好きな皆さんの手助けになれれば幸いです。

そして、できれば私にも何か教えてください。

<次回に続く!?>

ピアノの基本とは

今の時代、ピアノというより「キーボード」としてのくくりで捉えた方がいいのかもしれませんが、それでも鍵盤楽器の基本はどんな楽器を弾くにしても変わらないのかな~と思います。

普段から家でアコースティクのグランドピアノを弾いている、とうことを前提に話をするのは酷な話です。あぐらをかきながら、または正座して、また普通に椅子に座って、普通のテーブルの上にキーボード置いて弾いている人もいれば、電子ピアノで弾いている人も多数います。

それでも変わらない基本とは。ズバリ「音楽理論」に尽きると断言します!

たとえば超古典的な基本音階「ドレミファソラシド」がソレです。また「起立、礼、着席」の時のハーモニーの流れなど。音楽理論はNETに大量の情報が無料で公開されているので、ぜひ検索して勉強してみて下さい。


しかし、ここで音楽理論そのものを語る予定はありません(^。^;

それでも語りたいピアノの基本とは=(イコール)=音楽の基本です。

ピアノ、と一口に言っても、それはピアノのようでピアノじゃなく、実は「音楽全般を扱う」捉え方のことをいうんじゃないか?と思います。

「音楽全般」を把握すること、それがピアノの基本なんじゃないか?と思うのです。

このことは、今まで、ピアノの先生と呼ばれる方たちからはあまり教えてもらったことがありませんでした。

ピアノといえば、ただ、ピアノを弾く、楽譜があって、音符があって、それを鍵盤に落とし込む、といった作業的な行為を教えてもらうことがほとんどではないでしょうか?

けれど、そこんとこを感性と独学だけで軽く追及してみると、ピアノは実はひとつの楽器じゃない、といった大原則を発見しました。

ピアノはひとりバンドをする楽器なのです。

逆にいえば、常にそう思って弾かない限り、それはただ、「楽譜」や「理論」を鍵盤に落とし込んでいるだけ、機械でも出来る行為になり下がってしまうと思うのです。

ピアノ弾きは、音楽の世界の中でも特に「便利屋」として扱われることが多いように思います。

鍵盤弾きとは、いわば縁の下の力持ち、スタジオミュージシャン、普段は表に出ることのない裏側で活躍するスタッフなのです。

音楽の世界で、表舞台に出る側の主役は歌手とかバイオリンとか、自分のメロディだけを奏でる人たちだと思うのです。

ピアノはメロディを奏でられる楽器だけど、伴奏もこなし、目立たない中間音域の裏メロデイも、同時に奏でることができます。

このピアノの基本=音楽の基本を常に全て把握している人がピアニストだと思うのです。

プロでもアマでも「いい演奏だな」と感じるのも、この「全てを把握している」感が表現できている人が多いです。

伴奏もメロディも同じように機械的に、ただ楽譜を鍵盤に1音1音落とし込んでいるような演奏は、機械の演奏と同じではないでしょうか?

だからこそ、音楽理論の徹底的な知識が必要なのです。

音楽とは何ですか?と考えてみて下さい。

太鼓を叩いてリズム刻んでいる人、低音専門で、音の厚みを重厚なものにしている人、バイオリンやソプラノ歌手のような高音部メロディで、音に華を添える主役たち。

いろいろな人たちが集まって音楽をつくっているのが普通だと思います。

ピアノを弾くこと=音楽を作っている全ての人たちの役割を一手に引き受けられる人、でなければなりません。

しかもそれを、10本の指と2本の足で・・・。

常にそう思って既成の曲を弾いてみて下さい。するとピアノ弾きとは、必然的に多重人格的な頭の構造が必要になってくると思います。

伴奏しながらメロディを弾いているだけでも大変な作業だと分かります。そのうえ中間で目立たないように、こっそり裏メロディを奏でないといけないのです。

全ての音域を、全て同じような音量で弾いてはいけません。曲を弾く時は、まずパートを分解することから始まるのです。

ピアノの楽譜は、オケやバンドのスコアなのです。バイオリンや歌の楽譜ではないのです。

常にそう思って弾いてみてください。

そうすると、ピアノはピアノのようで、ピアノじゃない、といった不思議な感覚が生まれると思います。

常に、一人でピアノで曲を弾いているときは、頭の中では、バンドやオケの音を鳴らしてみてください。

低音部はつねに、バリトン、テノール歌手、コントラバス、ベース、ファゴット、チューバ、時によってはバスドラムなどが鳴っていなければなりません。

高音域はソプラノ歌手、バイオリン、トランペットなどが鳴っているのです。

ピアノはピアノのようでピアノじゃない。それが音楽理論と同時にある、ピアノの大きな基本だと思います。

ですから、必然的に、ピアノには「弾き分け」が必要になってきます。

コントラバスを鳴らしながらバイオリンを鳴らし、時々フルートを吹かないといけないからです。

この場合、バイオリンが主役、フルートは準主役、コントラバスは常にみんなを支える人たち、と捉え、鍵盤を奏でる際には、常に音量の差、音色の差をつけないといけません。

現実的には音色は常にピアノの音色しかないのですが・・・そう「思う」だけでもだいぶ違って聞こえてきますので、試してみてください。そういうイメージをより濃厚に頭の中で再現するために、ピアノ以外のオケやアンサンブルなどのコンサートは積極的に行くことをお勧めいたします。

個人的に思うに「下手な演奏」とは「音楽全体を把握していない、”頭”のない、均一的で機械的な演奏」だと思っています。

そもそも「音楽」ってヤツを分かっていない演奏で、楽譜の情報を必死で鍵盤に落とし込んでいるだけの演奏です。

「上手だな」と思う演奏は、その逆で、音楽をわかっている演奏。”頭”が出来てる演奏だと思います。

たとえ楽譜に書いていない音符を弾いてしまっても、音楽理論が体に叩き込まれていて、全体的な音楽を把握していれば、音楽を壊さないのです。

こういった演奏には「間違え」というものがありません。途中で楽譜から離れてしまっても、音楽の自然な流れを最後まで貫く姿勢が大事だと思います。

ここで、人前で弾く際に「緊張」してしまって、楽譜が飛んでしまうとします。私も、普段は間違えないはずなのに、なぜか間違えてしまうことが多々あります。

けれど、たとえば曲全体が「Cメジャー」な曲だったとして、たとえ音符をまちがえたとしても、曲全体のCメジャーの流れさえ崩さなければ、音楽はそれで成り立っているのですから、その法則の中に収まっていれば、音楽に「間違い」はありません。そう思うと、少しは気が楽になってきませんか?

ですから、「ドレミファソラシド」といった音階や、「ドミソ」などの和音の知識は、徹底的に体と頭に叩き込んでおくのが最善なのです。

一音一音すべて他人によって、まるで六法全書のごとくきめられた絶対的な存在として「楽譜」を捉えるのではなく、音楽理論にのっとった「道しるべ」として捉えた方が、譜読みも、人前での演奏もとても楽になります。

結論。

<ピアノの基本とは>


●ピアノはピアノのようでピアノじゃない
  →音楽全体を常に把握している人がピアニストである!
●多重人格になれ
  →この世にある全ての楽器を同時に奏でる勢いで弾くべし!
●楽譜は六法全書じゃない
  →音楽の自然法則にのっとった「道しるべ」に従って弾くべし!


●そのためには・・・
  →常に楽譜を分解しパート分けするべし!
  →常にパート別に弾く練習をするべし!
  →パート別に弾き方も音量も変えるべし!

まだまだ言い足りないところはございますが、あおみどりの考えるピアノの基本って、だいだいこんなところです。以上、「ピアノの基本 導入編」でした。

<続く!?>

2010/03/03

ピアノの練習のコツとは

ピアノって何する楽器だろう?
まず最初に感覚的にざっくり箇条書きにしてみることにします。

<流行りグループ>

A.歌主体の伴奏で「ひとりバンド」としての弾き語りピアノ
B.自分で曲を作り自分で弾く「アーティスト」としてのピアノ
C.バンドの中で弾く「キーボード担当」としてのピアノ
D.コードやスケールなどの理論的な知識を使って弾く「即興ピアノ

<伝統グループ>

E.既成曲を暗譜(楽譜/曲を覚えて弾く)して舞台で弾く「コンサートピアノ
F.習いながら又は独学で、楽譜を見て弾く「レッスンピアノ

<道具グループ>

G.単に曲を作るための「鍵盤ツール」としてのピアノ
(番外) 置いて眺めて楽しむ「インテリアピアノ


ピアノと一口で言っても、今の時代はいろいろなアプローチの仕方があるので、絶対的なあり方などあるはずもないのですが、アマチュアでもプロでも、だいたいはA~Fの中のピアノをチョイスして楽しんでいるのではないでしょうか?

各グループ行ったり来たり、ミックス状態なのが普通かなと思います。番外なインテリア組(笑)の人も多いと思われます。

けれど、他の楽器に比べて、一般的なピアノ学習者が「ピアノを弾く人」としてのあり方としては、圧倒的に<伝統グループ>が多いような気がするのは気のせいでしょうか?きっと、その辺にいろいろな問題があるように思います。

本当のプロのピアニストと胸張って言えるとすれば、歌以外のすべてを満遍なくこなせる人をいうのでしょうが、ここでは、アマチュアとして、とりあえずB~Gの経験がある私がポイントを挙げてみたいと思います。

ピアノ仲間でよく言われていることで多いのが、

・途中で辞めてしまう人がすごく多い

ということです。私の周りでも、小さいころは、みんなピアノを弾いていましたが、大きくなるにつれてほとんどみんなが辞めていき、20歳くらいまでには、ほとんどの人が弾かなくなってしまいます。その原因で一番多いのが

・練習が苦痛

という理由です。次に、環境がない、ピアノがない、といった経済的、物理的な理由。

ピアノの先生をやっている友人が数人いるので、この手の話を普通によく耳にしていました。今習いに行っている先生とも、よくそういう話をします。(私も大人になったなぁ)

私も生徒なのですが(^。^;ある意味、「小さい頃から組」で、世の中では数少ない「生き残り組」(笑)だったせいもあり、周りの大人の生徒さんからよく相談されるのです。

((((^。^;<なぜ私に~?>と思いますが、先生より、よりご自分たちに身近な存在だからでしょうか!?

最近相談されたのが「練習のコツを教えて」というもの。

専門機関で勉強したのではなく、個人の先生について習う、いわゆる「師匠と弟子」の間柄のような場で弾いてきたことが長かったので、付いてきた先生の数があんまり多くありません。

けれど、ピアノサークルに入って、アマチュアでもプロでも、いろんなジャンルの場で弾いている、いわゆるピアノ弾きな方々と接することが多かったので、いろいろな情報を耳にしてきました。

自分自身の紆余曲折を経た結果論としてのアドバイスと、人から聞いた話、あとは独学で学んだ話を総合して、いろいろ考えてしまいました。

(※結果だけを読みたい人は最後にまとめてありますので末尾をご覧ください)

さて?コツってなんでしょう?「上達するのに効果的な方法」ということでしょうか?

私自身、本当にすごい達人やプロに比べたら月とスッポンなのですが、アマチュアピアニストとして偉そうに考えてみました。

最初は「長年弾いていたら弾けるようになっていた」としか言えませんでした。

語学と同じで、なるべく長期間、鉄が熱いうちに叩いておくことで、きっと誰でもある程度は弾けるようになるものなんだと思うのです。

それでも、なんとか具体的にコツについて考えてみました。

先ほど挙げた、ピアノ関係者の中でよくいわれること。

・ほとんどの人が途中で辞めてしまう
・練習が苦痛

この「苦痛」を伴った原因を如何に乗り越えるか、または、原因を取り除くか、に尽きると思われます。

最初は、単にピアノが弾きたくて習いに行くのだと思います。一方で、独学で学ぶツワモノな方もたくさんいらっしゃいます。

最近の先生の間では、いわゆる「ピアノの発表会」をやらない教室が増えているらしいです。原因は、やはり「苦痛」にあるようです。

先生曰く、プロでもないし、審査されるわけでもない。発展途上にあるのだから、自分の理想に届かず下手なのが当たり前。なのに、どうして現状の自分を受け入れられず、人前で弾くのがそんなに嫌なんだろう?と嘆いていました。

むしろ、人前で弾くために練習しているんじゃないのか?と思うそうです。

やはり、それはピアノ以外に関係している、その人そのものの性格によるところが大きいらしいです。必ずしもポジティブな人が向いているというわけではありませんが。

人によっては、心療内科に行った方がいいんじゃないかと思うくらい人前での演奏がダメらしいです。

また、最近の子供達は特に、親もひっくるめて人前で恥をかくのを極端に嫌っているらしいのです。

ピアノの先生達も、そういった親や子供のニーズに答えて、ただレッスンをするだけに切り替えているところが多いそうです。

私は、小さい頃から何度となく、ピアノ発表会、学校での合唱祭、無料のアマチュアコンサート、サークルや地域の催し物などで、数え切れないほど人前で演奏してきました。

失敗も数え切れないほどの経験をしています。既成の曲を間違えてしまう、というのは日常茶飯事です。自分でアレンジし、作った曲でも完璧に演奏したことがありません。そこは年季の入ったごまかし奏法でごまかしてしまうのです・・・・(笑)。

それでも、演奏を披露する場がなければ、今まで続けてこれなかったような気がします。単に家で部屋で弾いているだけではモチベーションが下がる一方です。

けれど、最近の家庭では、子供が人前で失敗するのを見たくないという親が急増中だそうです。

なぜ、失敗することを前提とするのか、現実把握より、理想だけが高くなってしまうのか。

最近のピアノの先生たちの悩みは、そういった時代の変化と、ジェネレーションギャップにあるようです。

もちろん、本番は誰だって緊張します。例え、聞いてくれるのが、ピアノの先生ひとりだったとしても、緊張してます。

けれど、「緊張」というのは、決して絶対的な悪ではないと思います。むしろ、当たり前のこととして受け入れていけばいいと思います。

よく考えてみると、最初に書いたピアノ弾きのグループ設定の中で、<伝統グループ>に属するタイプで弾く場合に、この緊張が多すぎて萎縮し、結果辛いことだらけのように感じて、嫌になって辞めてしまうのではないか?と思います。

既成の曲、特に、ヨーロッパで発展したクラシック音楽を弾く場合に、「楽譜に書いてあることは一つでも間違えちゃいけない」という重圧感が半端じゃありません。辛くなる原因のほとんどがコレじゃないか?と思えてきます。

ピアノ教室では、どうして<流行りグループ>の選択肢が無視されることが多いのでしょう?きっと、歴史が浅いからだと思われます。

クラシックは長い伝統があり、専門機関と専門家が多数いるため、教える方も教えやすいのだと思われます。

けれど、世の中の音楽の大半は、<流行りグループ>に属しています。

普段聞いている音楽と、いざ、ピアノを弾こうと思った時の音楽の、歴史の隔たりが拒絶感を助長させているような気がして仕方ありません。

けれど、ピアノじゃなくても、どんな芸事にも「基本」というものがあります。

その基本とは、おカタくいえば、「音楽理論」に尽きると、個人的には思っています。

易しく平たく言えば「ドレミファソラシド」や「ドミソ」の和音などのコードのことを指します。

これをまず最初に徹底的に体と頭に叩き込むことは、どんなジャンルにいこうにも避けられないと思います。

「国語」で言うところの「あいうえお」、「数学」で言うところの「足し算引き算掛け算割り算」みたいなものだからです。

もしこの時点でアウトであるなら、潔く辞めてください。(笑)

けれど、そこから先は、<流行りグループ><伝統グループ><道具グループ>どのジャンルに行っても構わないと思います。

最初の問題に立ち返ります。

練習のコツはなんですか?」

もしこう聞かれたら、まずは、「基本に立ち返ることかな?」と思います。音楽の法則を学ぶのです。

学校の勉強でいえば、一問一答式に100問解くよりも、大原則を10個学んで、そこから100の問題を予想して解いていく感じです。

「エリーゼのためにが弾けるようになりたい」の先には、「あこがれのショパン」になり、「JAZZに転向したい」「弾き語りがしたい」と、欲望が尽きることがないからです。

基本が入ってれば、どっちにでも転んでいけます。

第2のコツは「具体的に自分は何が好きなのか」をちゃんと自覚することかな?と思います。

たとえばクラシックなら「古典的なものより、20世紀以降の現代曲が自分に合ってる」と思うなら、迷わず、基本の習得以外は、好きなものにガンガン向かって行ってください。

ベートーヴェンが好きなら、ベートーヴェンの曲を弾いていればいいし、ミスチルやゆずなどが大好きなら、ギターのごとくにピアノを弾いて弾き語りしていればいいのです。

(本当の本当のところは違うけれど、結果論としてのザックリとした話です)

しかし、ほとんどの人は、「基本」と「自己認識」があいまいなように見受けられます。

「ドレミファソラシド」や「ドミソ」にはどれだけのバリエーションがあるのか、それを知らずに、あいまいなまま、既成の曲に取り掛かっていて、まるで一問一答式問題を1000問解いているような、気の遠くなる作業をしているのです。

一音一音しらみつぶしにアタックしているのです。

それが10問だけなら、やっつけ仕事でもやっつけられるかもしれませんが、他の曲に取り組むと、また最初からやっつけ仕事にとりかかることになり、いつまでたっても基本が分からず、五里霧中のまま延々とさ迷っているように見えるのです。

練習が苦痛だ、と思ったら、基本(コードとスケール)に立ち返って見て下さい。今まで霧だらけだった世界から、フッと景色が見えてくるような気分になると思います。

基本はめんどくさい、絶対嫌だという方には、はっきりいって、そもそも”芸事”に向いていないように思います。

練習曲はやらなくても、基本だけは絶対やっておいたほうがいいんです。練習曲は基本ではありません。

基本+好きなジャンルの曲をどんどん弾いていく。

これだけでも相当レベルアップすると思います。私自身は、個人的にすごく上達していた時期が中学生の時でしたが、ずっとそれで続けていました。またそういうわがままを先生が許して下さっていたのです。(ありがとう先生)

プロのピアニストになりたい、というなら話は変わってくるかもしれません。私はアマなので語り様もありません。

けれど、ほとんどの人は、単純にピアノにあこがれてて、自分の好きな曲を弾いたり、好きな歌を弾き語りしたり、ちょっとした歌なんて作曲できるようになりたいな、と思っていると思うんです。誰もが音楽大学に入りたくて弾いている訳じゃないんです。

それなのに、まるで音大を目指すかの如くの、過酷でつまらない練習メニューを展開する先生がチラホラいます。

私は小学生の時、そういうやり方に反発を覚え、9歳の時に一度挫折しました。9歳で、ですよ?(笑)そんな小さなお子様たちが、今日も明日も、あんなこんなのつまらない曲や、練習曲なんて弾いているんです・・・。尊敬します。

ですから当然、私などは、苦手なジャンルの、苦手な作曲家の方も出てしまいます。ベートーヴェンはいまだに大の苦手です。手が動きません。

けれど、思うんです。


全て出来る必要はない!!!


そう割り切ってしまうことにしたのです。得意ジャンルがあればいいじゃないか!と思うんです。

好きなジャンルが出来れば、自ずと道は広がって、転向するなりなんなりしていけばいいだけのこと。

それにしても、日本のピアノ教室って、意外に「基本」をちゃんと教えてくれないんです。けっこう適当なんです。不思議。

私自身、この「基本」の徹底的な叩き込みと運動的な意味での訓練は、かなり大きくなってから始めました。

実は一番おいしいところを隠し、どうでもいいような練習曲は熱心に教える。
クラシックばかりやらせる。

好きでもない、つまらな過ぎる練習曲なんて弾けるようになっても、音大に行かない人にとっては何の意味もないというのに、困ったものです。

芸事は最初に「基本」をしっかり叩きこむべきなんです。

足し算引き算をしっかりやらずして、いきなり複雑な方程式を解くなんて訳が分からず苦痛でしかないのです。当然、時間が経つにつれ苦痛ばかりが増すので辞めたくもなります。

天下のショパン様も実はそのようにおっしゃっていたようです。まずは基本だ、と。

繰り返しますが、練習曲は「基本」ではありません。

ピアノ教育界の古い体質が練習嫌いな人を増やしているように思います。小さい頃、練習曲よりも基本を教えて欲しかったと思います。

次回があれば、「基本とはなんだ?」そして「具体的な自己流練習メニュー」などについて語りたいと思います。

最後に、今付いている私のピアノの先生曰く「”練習”っていつまで続くの?」

この際「練習」という言葉を頭から排除した方がいいのかもしれません。
(^。^;<最大のコツかも!?



アマチュアピアニストのあおみどりが考えた練習のコツとは・・・



<今回のまとめ>

基本をしっかり叩きこむ
→基本とは音楽の自然の法則のことであって練習曲のことではない

自分は何が好きなのか認識し好きなものを弾く
→「キライ」を排除しモチベーションUP

そもそも「練習」と思わない
→単に「弾いている」その時間を有意義な時間と捉えて楽しむ

<次回!?に続く>

2010/03/01

便利な脳トレサイト&暗譜でピアノ。

無料で脳力アップ!!~脳を鍛える無料の脳トレゲーム公開~
http://teto5527.tsukaeru.jp/nouryoku/Index.htm

今年になって脳の力が弱ってきたな~と思い、脳トレと漢字検定の勉強を始めたあおみどりです。

なかなか便利で面白い脳トレサイトを見つけたのでご紹介します。

毎日ではなくても、時々、朝イチでこれをやってから一日を始める生活が1カ月くらい経ちましたが、自分でやってみた結果、活性化された脳のおかげか、細かいことで憤慨したり、イライラしたりすることが少なくなってきたような気がします。

加えて、ピアノを暗譜(→あんぷ:楽譜を見ないで楽譜通りに弾くこと)で弾くのも、だんだん楽になってきたかのような錯覚を覚えました。


小学生から10代の頃は、楽譜を見ないでも、弾いてるうちにすぐ覚えて、ほぼ楽譜通りに弾くことがなんでもなかったのに、大人になってみたらそれが異常に苦痛になっていたのに気がつきました。

ピアノを再び習い始めてから、老化した脳のまま暗譜に取り組み始めて、昔の感覚を思い出していましたが、最近、脳トレ効果が出始めて、暗譜力が強化されたような感覚を実感。

恐るべし、前頭前野

人間として一番大切な脳の部分が、前頭前野と呼ばれる、頭のおでこあたりの脳だそうです。ここを鍛えるとどうなるかというと・・・

・自制心が高まる=感情コントロール力up
・コミュニケーション力が高まる=対話力up
・記憶力が高まる
・思考力が高まる
・意欲が出る=鬱防止

などなど、いいことづくしです。一日たった5分で出来るなら、やらない手はありません。

ピアノを暗譜で弾くことに躊躇していたのですが、最近は、それが楽しくなってきました。昔暗譜した曲を、しばらくしてから弾いてみると、ところどころ抜け落ちていたりしながらも、あえて楽譜を見ずに、脳の奥底から引っ張り出して、頑固に楽譜を見ないで頑張ると、ふっと思い出して弾けるのです。

脳トレし始めてから、この、「ふっ」と思い出す回数が増えたような気がします。

全体的に脳の老化防止に役立っているような気がします。なんだか、読者モニターみたいなことばかり書いてしまいますが、実感したのだから仕方ない。

ついイライラしてしまったり、ストレスを余計に背負い込んでしまっているな、やる気がないな、忘れがちだな、と思い始めたら、鎮静効果のあるホットミルクでも飲みながら脳トレしてみては如何でしょう?

・・・っと、最近またちょっとブログ更新のやる気を失っていた自分への言い聞かせでした(^。^;こんな感じですが、今月も気持ち新たに、まったりと続けて行きたいと思います。