●脳に悪い7つの習慣
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こちらの本をさらに読んでみました。
「言われたことをコツコツやる」
これが脳に良くない7つの習慣の中の1つとして挙げられています。なぜかというと、こういう態度は実は、
「失敗しないように慎重にやろう」=「失敗するかもしれない」=「失敗したらどうしよう」
といったある意味、脳にとって良くない「否定語」に属する考え方だからだそうです。
また何かをやろうとするとき、根性論で「がんばろう」という言葉を使うのも、実は脳にとっては意味不明な言葉だそうで、その結果脳にとっては「がんばること」が目標になってしまう危険があるとのこと。
「脳にとって」という言い方は自分のことなのに人ごとみたいで変な感じですが(^。^;思考回路には無意識が支配していることが多く、よっぽど意識しない限り、脳は本能に従って動いてしまうものということです。
その本能のひとつとして「自己保存」という脳のクセが挙げられるそうです。「脳は生きるために自分を守ろうとする」という絶対的な強い本能です。
脳の本能の3本柱の話もありまして、それは「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」です。今はその中の「生きたい」にクローズアップして話しています。
ここら辺の話は、本の中でも最初に繰り返し語られているので、詳細は図書館で借りるなり、購入して読むなりして見て下さい。
今話題にしている「言われたことをコツコツやる」のが脳にとって良くない習慣、のことですが、何かをやる時に、「自己保存」の本能が強く出てしまうことで、仕事や勉強の効率を下げてしまうことにつながるから良くないのだそうです。
これは「失敗するかもしれない」という気持ちと表裏一体で、「言われたとおりにして失敗を避けよう」とばかり考えてしまい自主性が失われてしまうということです。
ここでまた、スポーツを例に挙げて語られています。
人間の脳のクセとして、ゴール直前になると脳への血流が少なくなるそうです。なので、ゴールは、本来のゴールより先に設定して取り組むと、実際のゴール付近まで脳の力が高いまま望める、というものです。
仕事に置き換えると、「終わった」とか「達成した」という言葉も、「もう働かなくていいよ」という意味で、脳に悪い「否定語」なのだそうです。
ゴール付近で血流が少なくなってしまう現象からすれば、常に目標は130%先に設定するとよいそうです。そうすれば実際の100%に行くまでは存分にポテンシャルを上げていくことができると。
ゴールを意識するとここぞという時に脳が委縮してしまうなら、ゴールを意識せずに、「いかに達成していくか」を意識した方が良いとのこと。けれど、これってとっても難しいことのように思います。
ゴールがあるのが分かっていても意識しないようにするのは、もう、誰かに、先の方で嘘のゴールを設定してもらってだましてもらうしかなさそう・・・。
たとえば、ピアノの演奏会にて実際に経験があるのですが、本番の日を1日勘違いしてしまっていたことがあります・・・。
土曜日が本番だと思い込み、金曜日の夜に猛烈な練習をしていました。次の日、なんとなく「日曜日だったかな」と脳裏によぎり、確認したら本番は日曜日だったのです・・・
けれど、それが逆に、私の場合は妙に気持ちが安らいでしまって、本番の日曜日はあんまり緊張せず、まるで2次会であるかの雰囲気で、変に余裕の気持ちで本番に臨んでしまいました。
演奏会場が中華料理屋で、みんなで食べたり飲んだりしながらの場所だったから、ということもありましたが、本番の日が次の日、というだけで何かいつもと違ったテンションで望めるんだなぁと思いました。
金曜の夜と土曜の早朝に緊張がピークに達してしまったのです。ですから日曜は、ほぼ完全にスイッチOFFの状態で会場に向かいました(笑)。
これがピアノでなくてスポーツだったら、きっと記録は伸びなかったでしょう。ピアノ的にはリラックスできて良かったのですが、脳の効率的には良くない状態で臨んだことになります。
いいか悪いかは分かりませんが(笑)。何か勘違いしているかな?ん~。よくわからなくなってきました。脳のクセを把握して、それを逆手にとって行動するってのはとっても難しいですね。
やはり、専門のトレーナーが必要です・・・。
ピアノに関して言えば、最近は、普通のレッスンとは別にカウンセリングが流行りだそうです。
詳細なカウンセリングした上で、何らかの専門家の心理学的テクニックによりレッスンに臨むと、より効果が上がるそうなのですが、そういう手ほどきでも受けてもらわないと、なかなか自分を制するのって難しいですね。