2010/02/05

懲りずにレオナルド~お茶目な一面

※注:「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は長いので、以下「レオ」と呼ぶことにします。

懲りずにレオ話。第3弾です。

彼の話は尽きることがありませんが、中でも、彼のお茶目な一面に注目してみたいと思います。

歴史人物、というと、いつも決まって同じ表情した肖像画などが表れて、偉大な功績が挙げられて、無意識におカタい人物像が植えつけられてしまうものです。

とくにレオは、晩年のおじぃさんな姿の自画像デッサンがよく取り上げられていて、レオと言えばあの髭の長い長髪のおじぃさんの画があたまに浮かんでしまいます。

けれど一説によると、当時の画家が描いたとされる、若かりしレオの絵らしきものが残っていて、それによると彼は相当ハンサムだったらしいです。


加えて、レオのお茶目な一面としては、自分のハンサムさにかこつけて、女装をして周りの人たちから「まぁなんて素敵な人でしょう」といわしめたとか・・・(笑)

さて。昨日話題にしたデッサンの中に、一部、想像上の動物とされるドラゴン(竜)らしきものが描かれているのを発見しました。そこで竜だけを切り取り、画像を回転させてみました。


こんな感じです。そして、周りにはいろんな動物のこんな姿も描かれています。


なんともキュートな戦いぶりなのですが(笑)よーく見ると、なんの動物かいまいち分からないので、きっとこれもレオの想像スケッチ(=落書き)なのかな~?と思ってしまいます。

また違うページには、思いっきりドラゴンフェイスがクローズアップされて描かれていました。


以上のデッサン・・・というかこの場合は落書きにしか見えませんが、レオにもこんな一面があるんだなぁと、ちょっとホッコリする絵なのであります(^。^)

また、レオのホッコリエピソードを紹介いたしましょう。

彼の意外な一面を知るエピソードがいろいろありますが、好奇心旺盛なためか、人を楽しませるのも好きな人だったみたいです。


・貴族の結婚式の総合プロデュースをしていた


・王様の前で、自作の馬の頭蓋骨の形をした銀のリラ(琴のような楽器?)を弾いた


・トカゲに、水銀を使った糊で髭や羽や角をつけて人々を驚かせた(ドラゴンに似せたのか?)


・フランスのお城のお夜食会で、王様に機械仕掛けのライオンを披露した。


最後のライオンの話は、ライオンが王様の前に近寄り飛びかかろうとした瞬間、頭部がパックリ開いて、フランス王家の紋章である百合の花が飛び出す演出で、王様を喜ばせたらしい。

レオは舞台衣装のデザイン、舞台装置の発明や、人型ロボットの発案もしていたらしく、どうやらエンターテイメントの面でも如何なく才能を発揮していたらしいです。

とくに晩年は、20代の若いフランスの王様と親交が深かったとか。

機械仕掛けのライオンのビックリマジックを披露して喜ばせたりするあたり、フランスでは王様と友情をはぐくんでいたらしいレオのお茶目な一面が愛らしくて素敵です。

亡くなる時も、若かりしフランス国王の腕に抱かれていたとか。(これに関しては真偽はともかくそういう絵画が残っています。)

また、レオは、落書きからも伺えるように、ドラゴンに対し、一種の憧憬のようなものを感じていたのかもしれません。トカゲに細工したりしてみんなを驚かせたエピソードなんか、お茶目を通り越して、かなり小悪魔です。(笑)

っとまぁ、お茶目なレオの意外な一面は尽きることがありませんが、これは

Light-Side

でありまして、彼には一種、

Dark-Side

・・・なお茶目ぶりもあったようなのでご紹介しておきましょう。

彼は、イタリアにいた時に、フィレンツェで一番の人気を誇っていた10代の男娼をスカウトし、モデルとして自分の工房に呼び、弟子として一緒に暮らしていたらしいです。

それも一人だけではなく、何人も。

当時キリスト教が勢力を誇っていたため、同性愛の疑いで逮捕されていたのです。しかも、一度では懲りず、二度も逮捕されてしまいました。

おいおい・・・気を抜きすぎですよ!

いづれも、証拠不十分、またお金持ちで力のあった親戚の手助けで無罪放免されていたからよかったものの、逮捕されるほど、彼にはいつも若いイケメン達がとりまいていたそうです。

まぁ、そんな話はさておき。

レオの一番のお気に入りだったらしい、サライという若い男性が、これがまた小悪魔で手癖が悪く、よく盗みを働いていたらしいのですが、さすがは

鬼の観察魔、レオ。

例の”手記”にはしっかり、

「○月×日。サライが7000円盗んだ。」(注:7千円は例えです)

とメモをしただけで、全くおとがめなし、むしろそんなサライが大好きで、絶対に手放したくないくらい寵愛していたらしいです。

そのうえ一生独身だったのですから、同性愛の疑いを持たれても仕方のないこと。

真偽のほどはともかく、自分自身もイケメンで、なおかつイケメン好き、”美”にかこまれながら自由奔放に暮らしていたレオ、大変ではあっただろうけれど、さぞかし幸せな人生だったことでしょう。

嘘かほんとかはいざ知らず、レオナルド伝説は尽きることがありません!

ギリシア神話並みに超人伝説となって語り継がれ、もう彼には、実態とは遠く離れたおとぎ話にでもなっていただこうではありませんか!?

ある種の人たちからは、

「実は、レオナルド・ダ・ヴィンチという名は、複数の有能な人たちが集まって作られた組織名ではないか?」

とまでいわれています(笑)

イギリスの有名な文豪シェークスピアに関しても、組織名ではないかといわれているくらいですから、当然レオだって、そんな疑いを持たれても仕方ない。



でも、・・・・・・。



ほんと、そうなのかも!?(^。^;

★おまけ★
レオの描いた想像の世界。メルヒェンな絵をどうぞ。15~16世紀に生きていた伝説めいた人物のこんな絵を見ると、とってもホッコリ致します。よ~く見ると船から木が生えてます(笑)

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